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2018 2/15【 NWJC 「XR230旅仕様」で、冬の南紀を走る 】


僕が最近気になっているバイクは

実は以前NWJCさんでチョイ乗りさせて頂いて「こりゃあエエわ!」と思った、「XR230旅仕様」。


たまたまNWJCさんに伺ったときに高田社長、村田先生やKさんが楽しそうに、「南紀へキャンプツーリングに行こうか」なんて話されていて、なんでも社長はSL230NWJCツーリングマスター、村田先生とKさんはご自身のNWJC旅仕様のXR230で行かれるというではないですか。

ホントに羨ましくて、一緒に行きたいなあとお願いすると、高田社長が、僕がチョイ乗りしたXR230が空いているから一緒に行こう、と言ってくださいました。

こうして、あのとき「自分の荷物を積んでもっと距離を走ってみたい」と思っていた、念願の「XR230旅仕様」でキャンプツーリングに参加できることになったのです。

一体どんな走りをするのだろうか?期待と不安が入り混じって興味津々です。




[ これはXR230なのか? ]



当日、荷物を載せてRBRからスタートし、まずは高速で集合場所を目指します。

走り出すと想像以上のシングルエンジンらしい押し出し感があります。

タタタッという気持ち良さに早目のシフトアップをして行くと、スピードのノリがほんとに良くて、6速では結構な速度になってるではないですか。

高速道路本線へも難なく合流。

そこからも流れに合わせて走ることも 時には追い越しもできるし、登りもぐんぐん登るじゃないですか!

スクリーンのおかげで体も楽で、前日までの雨で濡れた路面でトラックの後方を走ってもヘルメットのシールドが汚れません。

苦しさなんて微塵もない快音でスムーズに回るエンジン

「なんか全然想像と違う!!」


[ みんなと合流、ここから4台で ]



NWJCの高田社長、村田先生、Kさんと合流するとみんな僕よりも荷物満載!なんと村田先生とKさんは大型トップケースまで付けてその上にまだ荷物があります。

集合場所までの高速ですっかりXR230旅仕様に驚かされた僕ですが、ここから皆で走るのが楽しみです。

4台で街中を走り出すと、コンパクトで、もともと軽い車体の使いやすさが際立って、すごく気分が楽!そしてごく低速で粘るエンジンでトコトコ歩くようにも走れ、車の後ろでゆっくり走っていてもタタタタッと気持ち良いんです。




[ 4台で高速を走る ]


そして高速に乗り、南下します。

さすが3台は乗りなれていて、僕一人の時よりペースが上がります。

エンジンの回転が上がっても相変わらずスムーズで、ハンドルに不快な振動は全くありません。

とても風の強い中での走行でしたが、スクリーンのおかげでハイペースも楽々こなせます。


それに時々荷物を忘れたかと思う程車体も剛性感があって、サスペンションは前後ともしなやかによく動く、柔らかくもなく硬くもない程よい気持ち良さ・・・・直進安定性抜群・・・・。


[ 楽しすぎるワインディング ]





高速を降りてワインディングに入ると俄然本領を発揮し始め、230とは思えないトルクで、走ったルートのほとんどを6速のまま右手のコントロールだけで走れてしまうほど!これは楽しい!

前後サスペンションも荒れた路面でとてもよく動いて、よくあるオン・オフタイヤなのに接地感もしっかり伝えて、コーナリング中の車体もピタッと安定し、キャンプ道具を積んでこんなにヒラヒラとワインディングが楽しいだなんて、なんてバイクだろう。

僕より荷物積んでいる高田社長のSL230ツーリングマスターはもちろん、村田先生とKさんは46Lのトップケースを装着しているにもかかわらずバイクがよれることなく驚くほどピタッと安定してワインディングを楽しんでいて、それも決して遅いペースではありません。

ブレーキもよく効くしコントロール性抜群。








[ ことごとく打ち砕かれた先入観 ]



それから嬉々として走り続けましたが、ぐったりするような疲労感は皆無で、楽しさ、心地よさが残る充実感たっぷりのツーリング・・・・。

でもこれベースはXR230ですよね・・・。

XR230って形からしてモトクロッサーのようでいかにも競技志向で飛んだり跳ねたりで悪路を派手に走るイメージがずっとあって、旅なんて微塵も連想しないですよね。

でも現実に、こんなに荷物を満載してどこまでも走り続けることが楽しめるバイクになって目の前にあるのです。なんだか信じられない気持ち。


オフロードバイクって足回りが柔らかく、タイミングが遅れてヒラヒラ曲がらないのではないの?

もっとエンジンはダルにトルクを感じなくてブンブン回す感じではないの?

荷物を載せなくても高速走行で速度を上げると蛇行することもあるのに、こんなに荷物載せたらフレームがよれてまっすぐ走らないんじゃないの?


今までの僕の持っていたイメージというか先入観はことごとく打ち砕かれてちょっとしたカルチャーショックです。






[ 寒いので ]






また、今回のツーリングは折からの寒波の為にやたら寒い!それにみんなでゆっくり話もしたいということで和歌山のビジネスホテルで宿泊することになりました。

4人で会話を深夜まで楽しんで就寝。翌朝は一面の雪景色に驚かされますが、慎重に走りだし高速に乗り、京奈和自動車道の五条北ICで別れてNWJCの皆さんは次の目的地へ、僕はICを降りて帰路につきました。








[ 豊富な実体験から生まれる「旅仕様」 ]



最近ちょっとした流行ワードになっている「ダウンサイジング」ですが、NWJC高田社長は何年も前からCBR250やVTRで北海道など長距離ツーリング行かれて、ダウンサイジングで楽しむことを実践しておられ、走っては深化させ、走っては深化させを繰り返し、自らの実体験で得たものをバイクにフィードバックして仕上げることを続けてきました。

ですからダウンサイジングと言っても単純に排気量を下げるだけではなく、本当に使いこなせる良さを引き出さないと意味のないことが今回の「XR230旅仕様」に乗るとよくわかります。

また一般的に排気量やカテゴリー中心に考えがちですが、

この「XR230旅仕様」は、抜群の積載力とオリジナルスクリーンによるフェアリング効果も高く、ツアラーであってアドベンチャーでもあり、なんだかつかみどころが無いのですが・・・、




スペックやカテゴリーにとらわれた先入観ではXR230旅仕様のダウンサイジングによる楽しさや面白さは理解できないと思います。

高田社長がテーマとされているスペックやカテゴリー、ブランドは二の次で「速さより心地良さで走り続ける楽しさ」それが旅バイクの原点であることもXR230旅仕様に乗って良く分かりました。

僕がお気に入りのトライアンフ空冷モダンクラシックのスクランブラーNWJC2014仕様やカブ110NWJCコンプリートもバイク乗りとして自らが楽しむために実体験から違和感や問題を見直して仕上げられています。

バイク屋自らが楽しむことが出来ないと、何もフィードバックができないことや、違和感や問題に関しても「こんなもの」という対応しか出来ず、本当の楽しさを伝えられないと思います。





[ XR230旅仕様の後日談 ]



ツーリングから帰った翌日、数名のお客さんが遊びに来てくれました。

店にある「XR230旅仕様」を見てみんな興味津々。

今回のツーリングの話をすると、

「ようやるなあ〜無理してるんとちゃうの?」

「チャレンジャーやなあ」

なんて言っているので

「僕もそう思っててんけど、全然違うねん」

と、今回書いたことを話すとみんな感心しきりで話に花が咲きました。

こうやって僕もツーリングの実体験をお客さんたちと話すことで、

RBRが目指す、「僕自ら実体験で得たことをお客さんと分かち合う店づくり」

に一歩前進することができてとても有意義でした。

次回に続きます
☆この記事の続編、XR230旅仕様で大阪市内を走りまわった記事をアップしています!
↓下の文字をクリックしてご覧ください

NWJC 「XR230旅仕様」PART2 大阪の街をプチツーリング


☆本文中の走行写真は、村田先生に撮影していただいたものです。☆

☆そしてこちらも!!☆
カブ110NWJCコンプリート、NWJC2014仕様スクランブラーからBMW100RS、ゴールドウイング、現在はXR230も楽しまれて
バイク大好き、バイクのメンテナンスも大好きな精神科医の村田先生のコラムが更新されていますので是非ご覧ください!
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「バイクは健康療具:XR230TM(ツーリングマスター)始動」


NWJC高田社長のブログも更新されています!是非ご覧ください!
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「バイク屋の備忘録:XR230とSL230で南紀を走る」






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