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2022 02/04【 トライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様に乗る 】




早いもので新年を迎えたと思ったら、もうひと月が経とうとしています。

カブ110NWJCコンプリートで雪遊びをしてからは、バタバタといつものように仕事をしていまし

た。


今日は寒さが和らいで天気も良さそうなので、トライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様

にどうしても乗りたくなって出かけることにしました。走行距離はもう88000kmを超えましたが相

変わらず絶好調です。




走行距離が延びると下取り価格が下がるとか、相場より安くなるからとか色んな意見があるようですが、

長い付き合いのトライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様やボンネビルT100を楽し

む皆さんも走行距離は延びています。


NWJC高田さんの定期的な拘りのメンテナンスとより楽しむためにバージョンアップをしながらその

深化の過程も楽しみ、これからもこのスクランブラーを乗り続けて楽しみたいと思うのです。


コロナのまんえん防止が発令されていますので、十分注意しながら、人との接触が無いようにお気に入

りのルートで毎度おなじみ(笑)一人ランチに出かけました。




[ トライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様は、NWJCツーリングマスターだと実感しています。 ]



いつものように、パンっとはじけるような音とともに始動したエンジンは、聞きなれた音で安定したア

イドリングを始めます。

「エエ音やなあ〜」(笑)


走り出すとやはりこの鼓動感がたまらんのです(笑)


スロットルに素早く反応するのも相変わらずで、開け方を変えればゆっくりのんびり走ったり、素早く

加速し活発に走らせたりと、ライダーの意のままにコントロールすることができます。



タウンスピードで狭い路地も楽しく、Uターンも楽にこなせます。

一般道で交通の流れに合わせて走るのも、苦になるどころかエンジンの一定の鼓動がとても気持ち良い。


狭いつづら折れのワインディングでは、スロットルワークで右へ左へヒラヒラとライダーの意志と連動

しているかのようです。




少しペースを上げてみるとそこは865ccの排気量を十分に感じさせる速さがあり、今回の一人ラン

チでは完全に凍結した橋も通過しましたが、扱いやすさと一体感で難なくクリアできて条件が悪くなっ

てもその扱いやすさは乗っていて楽しくて仕方ありません。



エンジンのグッドコンディションとともに、適正なファイナルレシオ、ノーマルでは得られない自然な

ライディングポジション、足回り、プロテクション効果抜群のNWJCオリジナルスクリーンで、ロン

グツーリングを楽しむための積載力もあり、キャンプなどでの100L以上の積載状態でも疲れ知らず

で、楽しんでどこまででも走り続けられるトライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様は

NWJCツーリングマスターであると実感しています。



NWJCツーリングマスターのコンセプトは、「速さより心地よさ」「何かに特化することのない曖昧

さ」「和洋折衷のような大らかさ」で自由気ままにフィールドを拡げて楽しむ。となっています。


歯切れのよい音とともに走ることの気持ちよさは何にも代えがたく、良い時間を過ごせることの素晴ら

しさを教えてくれたバイクはトライアンフ空冷・スクランブラーNWJC2014仕様が初めてだった

のです。その後カブ110NWJCコンプリートからCB250NWJCーTMと続きます。


乗り比べれば、「このオールマイティーさが、やっぱりええわー。どんな乗り方も受け止めてくれる、

なんて大らかなバイクなんやろう」すべて同じコンセプトのNWJCツーリングマスターであることが

実感できるのです。




[ 自分にとって価値あるバイクとは ]



トライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様のように、自分の相棒と呼べるバイクと出会

えることが、どんなに幸せなことかを知ると、定期的なメンテナンスや適切なバージョンアップがどれ

だけで大切で価値があるかが身に染みてよくわかります。



マフラーがUPになっていればスクランブラー スタイルでブームとなりましたが、これは人と違った

高価なバイクを持つことや、カスタムにどれだけお金を買かけたかという、所有欲や存在感に喜びを感

じることとは対極にあることです。



僕自身の経験でお話ししますと、このサイトをご覧の皆さんはご存知のように僕はもともとSRのカス

タム業界にいた人間です。


当時はSRを様々な形に変える外装パーツやボアアップキット、CRやFCRなどのキャブレターなど

様々なパーツを扱い、当時所有していたSRにも同様にいろいろ組み込んでは近所をウロウロしたもの

でした。


僕のSRはカフェ風からストリートファイター風へ、そしてダートトラッカー風に変化していきました。

その都度 満足していましたが、結局着せ替えが一通り終わると飽きてしまい、次から次へとその時の

満足が得られるまでSRは形を変えて行きました。


やがてやることが無くなるとSR乗ることがなくなり、興味は別のバイクとなっていきました。

しかし別のバイクでも同じことを繰り返していたのです。


思い返すと、乗ったのは形が出来上がって近くをウロウロするほんの数キロから、遠くても地元のライ

ダーが集まるところまでのせいぜい片道30km位です。


当時の僕は、乗る喜びよりも、着せ替え仲間との品評会を喜んでいたのですね。

つまり、所有欲や存在感を誇示する自慢大会ということです。


今思えば、バイクに乗ることもせず、見た目の出来栄えだけにお金をかけて悦に入っていたので、すぐ

に飽きて愛着もさほどなく手放すのも早かったのですね。


それから十年近くSRから離れていたのですが、実はSRの本当の良さを知ったのは3年前にNWJC

高田さんのSR500TMをお借りして瀬戸内を回るツーリングに出かけた時でした。

(この模様は以前このサイトでご紹介しています。下記からご覧ください!)

文字をクリックです↓

SR500NWJCツーリングマスターに乗る!その二 「瀬戸内ツーリング編」



全てノーマルのSR500をベースに、メンテンナンスとモデイファイで仕上げられたSR500はス

クランブラーにも似たNWJCツーリングマスターの乗り味に感動しました。

高田さん拘りのSR専用のオリジナルパーツは、積載力を高めていろんなルートを走り続けることを楽

しめる仕様は意外であり、SRがこんな風になるのかと驚きでした。


キャンプ道具一式積んで、もっと遠くへ気楽に出かけていろんなルートを楽しめたに違いない、とカス

タムに浸っていた過去を思い出して悔やむのですが、カフェスタイルが最高と思った時は興味のないも

のは見向きもしないのが現実です。


トライアンフ・空冷スクランブラーNWJC2014仕様に出会い、経験を積み重ねて年を取ることで

価値観は変わり、今だからこそSR500をあのまま所有していればツーリングマスターにして大切に

乗ることができると思えるのです。




SR400の販売が終了することになって空冷ビッグシングルが話題になりブームになると、電子制御

満載のインド人のための空冷シングルのホンダGB350が国内販売されました。

しかし、そのGB350もつい最近のニュースによると販売終了のようです。

SRブームに便乗したホンダらしい定番にはならないユーザー不在の売り切り御免は、過去のホンダ空

冷ビッグシングルより短命のようです。


自分にとって価値あるバイクとは、SR500TMやトライアンフ・空冷スクランブラーNWJC20

14仕様のように、バイクとの対話を楽しめるグッドコンディションを維持したアナログ感溢れるバイクで、

いつまでも走り続けて共に良い時間を過ごせる、乗れば乗るほど愛着がわいてくる相棒のことです。



最近では、ボルトオンパーツを組み込んだカスタムにいくらかかったとか、旧型バイクの相場が高騰し

ているようですが、所有欲や存在感の誇示のためのバイクとは違い、長く楽しんできて、これからも良

き時間を楽しむための価値ある道具であり良き相棒だからこそ、「プライスレス」です。



長く乗り続けるためのメンテナンスなどバイクのリユースについても、愛着を持てるバイクに長く乗り

続けて良き相棒として楽しむことが実感できるようになって、少しは提案が出来るようになりました。

RBRはそんなバイクを楽しみたい皆さんを支える存在でありたいと常々思うのです。




次回に続きます。






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