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2024 01/ 21【 カブ110NWJCコンプリートType2でキャンプツーリング 】


今年は元日から大きな地震が能登地方を襲い、多くの方が亡くなられました。

心よりご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に一日も早く平穏な日々が訪れますよう願っております。



 [ カブ110NWJCコンプリートType2でキャンプツーリング ]



新年初のツーリングは、カブ110NWJCコンプリートでソロキャンプツーリングと決めていて、

早速出かけてきました。


 [ カブ110NWJCコンプリートType2にて ]




よく行く近所のキャンプ場でのんびりしようと、愛車カブ110NWJCコンプリートType2にいつもの

Myキャンプグッズをどっさり積んで行ってきました。


またで行ったのかよ、それも旧型のカブ110NWJCコンプリート・タイプ2って言われそうですが、これ

がまた飽きることの無いお気に入りなんですよね。

カブ110NWJCコンプリートは乗り始めて8年が経ちましたが、毎回出かけるたびに楽しくてしょうがな

い、無くてはならない存在になっています。




 [ ライダー目線から、なんで? ]



僕の身内や友人たちはそうなんですが、キャンプとバイクを切り離して考えるのが普通見たいです。

でも、バイクでキャンプをすることが楽しいので一つのモノなんです。ですからどちらも同時に楽しめないと

ダメなわけです。


なんで毎度そのカブで行くの?カブもいろいろあるじゃない?なんでそれ?なんで新しいのにしないのよ?と、

こんな質問をしょっちゅう受けます。


カブ110NWJCコンプリートType2がこれほどまでにお気に入りでずっと乗っているのか、一人の旅

を楽しむライダーとしてお話ししてみたいと思います。


ずいぶん前になりますが、

仲良くさせていただいているノースウイングJCの高田さんが、荷物をわんさか載せたカブに乗ってあちこち

出かけてキャンプをされていたので、正直、なにをやっているんだろう?何がそんなに楽しいことでもあるの

かなあととても不思議でした。


確かにカブは好きなバイクでしたが、当時はカブに乗ることなど全く頭になかったし、カブで荷物を載せて旅?

キャンプ?僕には理解不能でした。

よく考えると、今僕に「なんで?」と話す、周りの人たちと同じ感覚だったのです。


その時NWJCの高田さんのご厚意で、JA07PROをベースとしてカブ110NWJCコンプリートを企

画されていた「プロトタイプ」をしばらくお借りすることが出来ました。


地元に持ち帰り半信半疑で乗り始めたのですが、楽しいのなんのって、これほどビックリしたことはありませ

んでした。カブと言えば僕らの年代は必ずバイトなどで乗ったことがあるバイクですが、これほど楽しい乗り

物だったのかと、それも70?以上の容量のあるリアボックスに荷物を詰め込んでもそれを全く気にすることの

ないライディングは、日本海への往復を楽々と楽しめて本当に感動しました。


当時、仕事で毎日JA07PROに乗っていた、お客様のTHさんもカブ110NWJCコンプリートプロト

タイプに試乗され、「見た目は試作のフロントキャリアに変更されている程度でほぼノーマルやのに、荷物を

載せてもドタバタした感じが無く、安定した滑らかな走り、エンジンも静かでトルクもパワーもあり、ギアの

選択のしやすさなど、到底同じバイクとは思えないほど楽しい!仕事で散々乗っているからカブなんかもうえ

えわ、と思ってたけど別物や。比較にならんわ。これはホンマに欲しい!」とあまりの違いに驚かれていまし

た。


今から11年前のことです。2人ともこのJA07、カブ110NWJCコンプリートプロトタイプの出会い

がその後のバイクライフに大きく影響しました。


そして僕とTHさんはほぼ同時に、JA10になったカブ110NWJCコンプリートType2を手にした

のが、RBRのカブ110NWJCコンプリートを楽しむスタートになったのです。




 [ バイク屋目線から、なんで? ]



カブ110NWJCコンプリートType2に乗れば乗るほどハマった僕。

仕事柄もあって様々なバイクに乗りましたが、こんなにハマったことって初めてではないかと思うほどです。

楽しさの理由を考えてまず思ったのは、積載を重視した業務用車両として14インチを採用しているカブ11

0PROがベースになっていることが、長年カブも楽しんできた「高田さんさすがやなあ」と思ったところで

す。


バイク旅では積載が絶対条件です。実は17インチのカブで経験があるのですが、少し積むだけでフロントの

接地感が無くなり浮き気味のフワフワになり、よじれて真っ直ぐ走らず、普通に走れない事に難儀しました。

これは多くの方が体験されている事ではないでしょうか。


なにより積載のままサイドスタンドではフロントが浮き上がって倒れてしまうので、駐輪にも難儀しましたし、

17インチはキャリアが大きくても積載を前提には造られてはいないのではないでしょうか。

それが頭にありましたので、カブに荷物を載せることに疑問を持っていました。


ちなみに、僕の場合、持って行くものは決まっていて容量にして120〜130Lになります。それはCB2

50R−TMでもトライアンフ空冷モダンクラシック・スクランブラーNWJC2014仕様でも、要するに

バイクの車格や排気量に関係なく積載量は変わりません。



余談ですが、高田さんが言われていて同感だと思ったのは、荷物をコンパクトにすればよいという話もありま

すが、登山をするわけではなく、キャンプ場で良い時間を過ごすために行くのですから、全てミニマムにする

ことはかえって妥協することになるので嫌なのです。



手にしたカブ110NWJCコンプリートType2は14インチのおかげで重心位置も低く高剛性で、ポジ

ションも良く、足つきも良いため、フル積載時の取り廻しも楽々。


もちろんフル積載での走りもコーナーの切り返しも素早く直進安定性も抜群で、積載を意識することの無いま

さに人車一体の感覚は、スポーツバイクと同じ楽しみがあるのです。


登りであっても50km/h以下に落ちることはまずありませんし、たった110ccのエンジンで各ギアを

駆使して、失速させることなく上手く走らせられた時の充実感は何にも代えがたい楽しさと喜びがあります。


これはPROだからではなくメーカー出荷時のままではありえない、経験豊富なバイク屋のライダーで違和感

を全て洗い出し、対策のできる人が仕上げないとこうはならないと、容易に想像できる車両なのです。


仕上げられた高田さんはよく「強欲ジジイによる、欲張りなオッサン仕様や」と言われ笑っておられますが、

同じバイク屋として、多くの事を経験することができて、違和感や問題に対して「こんなものです」とした対

応をすることも無く、乗り始めてからバイクライフをより楽しくできるのがバイク屋の本来の仕事であると思

うのは、他ではまねできない車両のおかげで多くのお客様方がこんなに楽しめているのですから嬉しいことです。


それに考えぬかれたNWJCオリジナルパーツの数々は、発明品ともいえるシートスタビライザー(類似品に注

意)、フロントスクリーン、サイドラック、アルミボックス、補助灯などは、巷のカスタムパーツとは一線を画

す出来の良さです。



現在カブ110NWJCコンプリートはType4となっていて、僕の乗るType2は11年前の車両ですが、

NWJC高田さんによるバージョンアップが今でも続いていて、バイク屋として多くの事を体験しながら愛車が

色褪せることのないのは本当嬉しいことです。


11年、乗れば乗るほど飽きることなく大切に乗り続けることで道具として良き相棒としての価値も解るように

なり、いつまででも乗っていたいと思えるバイクと出会えるとは思いもしませんでした。


ちなみに少し前に流行ったCT125も乗っては見たものの、こちらはスタイル優先でポジションも思ったより大

柄、足つきもしっくりきませんし250クラスの車重もありますから近場へ日帰りに使う位に思いました。


 [ 余談ですけど、最近思うこと ]





若いころはそりゃあスペックやブランドにスピードにも拘った時期もありました。

1000がだめなら1300、120馬力より200馬力。200km/hより300km/h

1速で日本の法定速度を全て超えてしまうので、公道ではアクセルも満足に開けられないし、大きさ重さは出先

で停める場所にも苦労して、乗るたびに緊張感でストレスが溜まるばかりです。


バイク屋もバイク雑誌もそのことがよくわかっていて、あの手この手の代替え促進にまんまとはまった人も少な

くないと思います。正直なところ自分自身、今思えばアホなバイク選びをしていたなあと思います。


この経験で日本においてバイク旅を楽しめるバイクってビッグバイク、ビッグツアラーでは無いのがよくわかり

ました。それに小排気量であってもメーカー出荷のノーマルでは既製品のつるしと同じですから、せめてセミオ

ーダーで、それぞれのスタイルに合わせた仕様に仕上げるのがバイク屋の仕事であるように思うのです。



売ることを優先することよりも乗り始めてからが大切なことと、高田さんはよく言われますが、それを目の当た

りにしたのがSR500TMの存在でした。


元SR屋としてSRにカブ110NWJCコンプリートと同じキャンプ道具を積み込んでワインディングをガン

ガン走り続けることの面白さと楽しさ、メーカー出荷のノーマルにボルトオンパーツの組み込みだけではあんな

走りを楽しむことは出来ないし、SRであんな楽しみ方ができることも意外な事でした。

まさに乗り始めてからが大切な事ですね。


昨年、高田さんとキャンプツーリングでご一緒した際にお借りしたSR500TMのレポートもご覧ください。

※記事はこちら文字をクリックです

「 SR500TMとCB400SS−TMでキャンプツーリング 」


カブ110NWJCコンプリートType2とCB250Rツーリングマスターにトライアンフ空冷モダンクラ

シック・スクランブラーNWJC2014仕様があります。こちらも超お気に入りで乗り続けてその良さを実感

しています。



え?キャンプですか?最高だったですよ。

高田さんが言われるように「自由気ままにフィールドを広げて楽しめる」カブ110NWJCコンプリートで

のキャンプツーリングは本当に楽しかったです。

しかし夜、吹雪に合うなんて・・・・・。アクシデント満載で爆笑してしまいました。

しまった、ノーマルタイヤや!



冬の北へのキャンプツーリングは必ずスノータイヤで出かけましょう。

ノーマルタイヤでのキャンプ場脱出にヒヤヒヤしました(笑)



次回に続きます。








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