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2022 04/12【 最近のバイク業界に思うこと 】
日に日に暖かく、コロナ蔓延防止解除により少し出歩けるようになり、バイクを楽しむには最適な
季節がやってきました。
CB400SSをNWJCツーリングマスターへと深化させて、西日本を1800kmにわたって
走られたNWJCの高田さんの記事が先日アップされました。
最近のバイク業界にも触れられているところを興味深く読ませていただきました。
バイク屋として、ライダーとして共感するところばかりです。皆さんも是非ご覧くださいね。
★NWJC高田さんの記事はこちら!★
↓文字をクリックです。
★バイク屋の備忘録 :「 CB400SSーTMで定番の西日本を楽しむ 」
記事中、イメージについて書かれていますが、イメージって怖いですよね。
[ イメージ は洗脳 or マインドコントロール?か ]
ここ数年、台数を売るためのイメージづくりがメーカーやメーカー系の雑誌やSNSなどで盛んに行
われていて、知らず知らずのうちに取り込まれて「洗脳」か「マインドコントロール」されている怖
さがあります。
例えば最近多いのが、「これを手にすれば誰でもアドベンチャー出来る!」とか、「これに乗ればオ
フロードをガンガン走れる!」
そんなイメージに取り込まれて、バイクを手にして乗ってみると「こんなはずでは・・・・・。」と
思われる方が相当多いのではないでしょうか。
業界が売り上げのために煽りに煽るものですから、買われるお客様方はイメージに振り回されている
ように見えて仕方ありません。
僕は「SRはカフェレーサー風カスタム用バイク」というイメージを作っていたパーツ業界にいまし
たので、この売り上げを上げるためだけの作戦を練っていたわけですが、当時は雑誌のみが媒体でし
たから近年の動画のように手軽にはいきませんでしたね・・・・。
でも、当時としては功を奏して(笑)SRを新車で購入された方にノーマルでお届けしたことがあり
ませんでした。
所有欲を煽り、SRはカスタムパーツに金をかけないとその良さを楽しめないからダメ、といった風
潮が当たり前でしたし、今思うとそういうイメージをお客様方に刷り込んでたんですね。
こうやって考えるとイメージづくりとは、ある意味「洗脳」か「マインドコントロール」ととても似
ているところがありますね。
僕は自分のしていることが正しいことだと思い込んでましたし、自分自身何十年も「洗脳」なのか
「マインドコントロール」されていたのです。まさに「朱に交われば赤くなる」ですね。
しかも、SRで長距離を走るなんてできないと思っていましたし、そんな発想もありませんから、当
然バイク旅なんて結びつくはずもありませんでした。
SRで本当に乗ることを楽しめる、それも荷物を満載して長距離を走れるバイク旅なんて、SR50
0TMをお借りしてツーリングに出かけて初めて分かったことで、これをきっかけにSRのカフェカ
スタムのイメージ沼から解放されたのは、ごく最近のことです。
★その時の記事はこちら★
↓文字をクリックです。
★ SR500NWJCツーリングマスターに乗る!その二「瀬戸内ツーリング編」 ★
★改めてSRのポテンシャルを知ったNWJCさんのツーリング記事はこちら★
↓文字をクリックです。
★バイク屋の備忘録 :「 SR500TM & スクランブラー900で山陰へ 」
多くの人は所有欲も手伝ってイメージによりバイクを手にするのですが、今まで信じて疑わなかった
ことが、まるでちがうことに気付く方もおられるかと思います。
売り手に都合の良いようにできてるのがバイク業界のイメージづくりです。
売った後から始まるバイクライフはまさに「イメージ」のみで知ったことではありません。
本当はバイクを手にしてから、乗り始めてからが最も大切で、お客様に末永くバイクを楽しんで乗っ
てもらえるようにすることがバイク屋の仕事ではないかと思うのです。
お客様に充実したバイクライフを送ってもらえるよう、バイク屋自ら楽しんで得たことをフィードバッ
クしてメンテナンスができて、楽しむ提案ができるバイク屋が何軒あるのでしょうか・・・・・・・・。
[ 楽しめるバイクと最新のバイク ]
本当に長く楽しめる車両は、新しい新車のバイクではありません。メンテナンスの行き届いたグッドコ
ンディションのバイクだと思います。
僕の様に下手は下手なりに、バイクとの会話を楽しむのであればアナログバイクが最適ですね。会話が
できなければバイクを操る醍醐味は得られないし、上達もしないと思うのです。
最新のバイクではライダーとバイクの間に電子制御が介在しますから、それぞれの距離が遠くなりコミ
ュニケーションを楽しむことよりも、ライダーはバイクの言うとおりにしなければならないという妙な
感じで、乗っていると違和感ばかり。
メーカーのイメージ戦略ではこのデバイスがあると誰でもどこでもとても上手に走れるという「洗脳」
か「マインドコントロール」にあふれているところも見逃せません。
知らない間に限界を超えて転倒するリスクを誰も伝えようとしないのも違和感の一つですね。
また電子制御が良い部品を作るより一番コストがかからず安上がりなんですね。
最新のバイクのコストダウンの激しさは言うまでもありません。
アナログバイクをしっかりメンテナンスして何年も何万キロも乗り続けることの楽しさを「リユース」
という言葉を使ってお伝えしていますが、
最近はどの業界も「リユース」という言葉が大流行りです。
しかし、僕が言うリユースとは、古いバイクを動く程度で乗りっぱなしのまま延々と持ち続ける、と
いうことではありません。
何年たってもどれだけ走ってもしっかり走りを楽しめるよう、NWJC高田さんの様な拘りのメンテ
ナンスと深化が不可欠なのです。
[ カブ110NWJCコンプリートで剣山へ ]
3月は年度末でやっとその呪縛から解放されて、やっとバイクを存分に楽しめます!!
その第1弾として、乗り始めて6年目を迎えた愛車カブ110NWJCコンプリートTypeUで、
剣山スーパー林道に行ってまいります。
この模様は次回お知らせいたします。
それでは皆さんお楽しみに!
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