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2021 07/24【 ベテラン女性ライダーMさん、CB250R/NWJCツーリングマスターを楽しむ 】




(※以下CB250R/NWJCツーリングマスターCompは「CB250TM」と表記させていただきま

す。)

このサイトではおなじみの「緑子」=グリーンのトライアンフ・ストリートトリプル675にお乗りのMさん。


RBRお越しのきっかけは絶不調だったストリートトリプルを何とかしたいとご来店いただいたことでした。


すぐにRBRからNWJCさんへ車両を持ち込み、NWJC拘りのメンテナンスで絶好調へと変身した「緑子」

を駆って、あれから7年。


※当時の模様は下記リンクからご覧ください
↓文字をクリックです。
「 ストリートトリプルのエンジンコンディションを整える 」


走行距離はもうすぐ9万キロになりました。




また、緑子とともにJADE250も大好きで長く楽しんでおられて、こちらも7万キロ超えと、これほどバ

イク旅好きの女性ライダーに未だ出会ったことがありませんし、超ベテラン女性ライダーです。

そんなMさんも、僕が超お気に入りや!と言ってて、ちょっと気になっていた、というCB250TM。

今回、CB250TMをMさんの体格に合わせて走ってもらいました。

ベテラン女性ライダーがどんな感想を聞かせて頂けるか楽しみです。


[ CB250TM 試乗記 ]



去年、お店に新車で来たばかりのCB250Rをみたときに、なんかちっちゃめで軽そうでいいなあと思いま

した。


けど、その場で跨らせてもらうと、車高を下げている緑子やJADEよりシートが高くて足がツンツンでつま

先しか届かないし、ハンドル低いし遠いし、クラッチレバーも遠いし、シートが無いみたいで硬いし、なんか

良さげと思ったけど、「怖くてワタシには無理なバイク」の一台になってました。


それから、見るたびにドンドン姿が変わっていって、色まで変わって(笑)全然別のバイクCB250TMに

なって、「スクリーンやボックスもお出かけにとても良さそうやし、色もかわいいし、いっぺん乗ってみたい

けど・・・・・。」と思っていたら、ちょうどわたしに合うようにしてくれる話があって、


それで「出来たら乗って見る?」と言ってもらっていて、やっと今日乗れることになりました。


準備されたCB250TMに跨ってみると、両足ともべったり着くし、以前の印象とは真逆ですごくしっくり

きて、操作しやすく、私用に造ったみたい?なとてもいい感じです。



それにJADE250や緑子の675に比べても、軽く細くて取りまわしがとっても楽です。


お店までは緑子で行って、そこから私はCB250TMに乗り、

仕事のある、ちぶかさんは、緑子のチェックも兼て途中まで一緒に走って

開店までにお店に戻ることになりました。


試乗ルートは、私のお気に入りの気持ちいい道をつなげて、丹後半島に行ってきます。


[ 楽しくてビックリ!超お気に入りです ]





250って聞いてたのでJADE250みたいに思ってたら、アクセルちょっとしか開けなくてもスルスル発

進するし、坂もグングン登ります。


CB250TMはギアをちょっと間違えてもエンジンが止まる恐怖も無くて走れるので、そうはいかないJA

DEが気難しく感じてしまいます。


CB250TMは、ゆっくりでも力強いんです。

クラッチも軽いんですがあんまり使わないのに気づきました。

トコトコ景色を見ながら走ってもフラフラしないのでとっても安心です。




CB250TMは、凄く良く曲がるんです。なんか乗ってるだけで右へ左へスイスイ曲がります。

苦手なヘアピンカーブが怖くなくて楽しい!。


最初、今までの感覚で曲がったら曲がり過ぎるくらいでちょっとビックリ。


CB250TMはそんなに車体を倒そうと思わなくても、

こっちへ行きたい、と思うだけで曲がる感じ(笑)




CB250TMにはすぐ慣れたし、慣れたらすごく走るのが楽しいバイクです。


いつも腰を浮かせないと突き上げられるような凸凹も座ったままで、何事もなかったように走れたのも驚きま

した。




CB250TMに用意してもらった特別なシートは、すごくて、スタートからお店に戻るまでお尻が痛くなり

ませんでした。

CB250TMのスクリーンはとっても楽で、風が来ないだけでなく虫や飛び石からも守ってくれて、ツーリ

ングには必需品だとよくわかりました。JADEと緑子にも欲しいと思いました。




こんなに楽しいバイクに初めて出会ったかもしれません。


JADE250も緑子も大好きなのでまだRBRさんにお世話になりますが、もうちょっと歳をとって2台乗

るのがしんどくなったら、このCB250TM、1台にしたいと思います。




CB250TMで走った406kmはすごく楽しかったです。

貴重な体験をさせて頂いてありがとうございました。




[ ベテラン女性ライダーのホントの話 ]



楽しい楽しいを連発して帰ってきたMさん。ほんとに楽しそうに語ってくれました。


CB250TMに、こんなに高評価をいただいちゃうと、今、ネットやSNSで流行りのヤラセのように見え

ちゃうわ!と2人で爆笑。


Mさんは「すごいバイクに乗った」と感心しきりで「もうちょっとしたらこれやな」といっていつまでもCB

250TMに跨っていました。




[ CB250TMはオールラウンダー ]



荷物を満載して雨の剣山スーパー林道を駆けたことで、CB250TMはとてもマニアックな楽しみ方を提案

したように思われた方も多く、誤解されることが無いようにと日々気になっていました。


ベテラン女性ライダーのMさんからも高い評価をいただき、マルチパーパスで使い勝手の良さ扱いやすさなど、

ライダーも選ばないオールラウンダーであることがうまく伝わり、ホッとしました。




同時に「チブカさんが「今一番のおきにいりや!」と言ってたのがホントにわかるわ!」と、

時間さえあれば、走る道や距離に関わらず頻繁に走ってバイクを楽しむ者同士、通じるものがあるんですね。







[ 余談ですが反響が大きかった話と、もう一つの驚いた記事 ]



前回、「皆さんいかがお過ごしでしょうか」の記事の中で、大好きなホンダの悲しい話を書かせていただい

たのですが、アクセスが多くてビックリしました。


また、記事の最後にリンクを張っときますのでご覧ください。


特にいつも一緒にバイクを楽しんでいる仲間から、「ホンマにそんなこと言ってるんやね、がっかりや」と

か「ちょっと変だと思ってたんや、やっぱりな」ていう話が出るわ出るわ。


それから、最近ネットで見つけてビックリしたというか、いろんな意味で次元が違う記事があって、こんな

のは普通やり過ごすのですが、内容が内容でしたのでご紹介します。


[ またしてもバイクに関わる悲しい話 ]



以前トライアンフジャパンの社長だった方が、現在のハーレーダビッドソンジャパンの社長になられていて、

そのインタビュー記事を読んでいると、僕のようなバイク乗りのバイク屋とは全く違う考え方をされていて

驚くばかりです。


話を読み進めると、いかに多くの品物を右から左へ動かして利ザヤを稼ぐか、という手法を披露しているに

すぎず、業績アップにはユーザー不在でも可能であるように思えます。


トライアンフジャパン社長就任直後は、「販売店の多くが自転車屋のような規模の店が大半で接客もままな

らない」と言われていて改革したそうなんですが、自転車屋とは失礼な物言いで、自転車は自転車で、歴史

があり愛好家も多いのですが、興味や知識が無ければこんな失礼な言い方になるんですね。


確かにブローカーや流通業なら、ブランド装飾品のショールームのような接客が必要不可欠と言っているの

も頷けます。


発展途上の日本で、生活や仕事の足としてバイクが普及した歴史を振り返ると、本田技研の本田宗一郎さん

のパートナーであった藤沢武夫さんが、日本中のバイク屋・モータース・自転車屋さんにカブを買ってくだ

さい、と案内DMを出したところから始まったのは有名な話です。


そこでバイクとユーザーによりバイク屋やモータースは育てられ、メーカー乱立で栄枯盛衰のはてに日本で

は4社も世界的にメジャーなバイクメーカーが育ちました。


町の自転車屋さんは地域に密着し、個人ユーザーを守るだけでなく、郵便配達や新聞配達などなど地域に貢

献できたのはバイクのアフターメンテナンスがあってこそですよね。これが日本の地方に至るまで根付いた

やり方だったのは明らかです。


にもかかわらず、なぜこのようなことを言うリーダーが誕生したのか業界の歴史を見るとよくわかります。


[ H・Y戦争 ]



このようにユーザーを置き去りにしたやり方は、昔の「H・Y戦争」を思い出します。

1970年代のホンダとヤマハの壮絶な日本のバイク市場の奪い合いは「戦争」とよばれ、僕らの上の年代

の先輩方は良くご存知の出来事です。(詳細は下記リンクへ)


ひたすら台数販売に明け暮れた2社の仲介に入ったのはスズキで、「市場を破壊するからやめろ」といった

にもかかわらず無視し続けた結果、2社だけでなくバイクメーカーすべてが大きな損害を受けた話は有名で

す。


ホンダファンならご存知「無限」社長の本田博俊さんは、H・Y戦争について、

「趣味性の高いオートバイ市場でメンツにこだわるあまりにしでかした無茶」

「ユーザーの信頼を失ったオートバイ市場は衰退する」

「馬鹿げた行為だ」と断罪されています。


その通りにオートバイ市場が高齢化も伴って衰退の一途をたどっているにもかかわらず、

ハーレーダビッドソンだけでなく○○ジャパンと呼ばれる2輪輸入業者は今でも、相変わらずユーザー不在

の台数至上の成果主義という後に続かない一過性の事で業界をかき回しているにすぎません。


市場をこれだけ小さくしてしまった日本メーカーの販社○○ジャパンも、店舗規模やCIなどで追随してい

て、前回お伝えした、「ホンダファンが悲しむホンダ」にもつながっていると思います。


業界を崩壊させる気では?と思ってしまいます。


個人的な意見ですが、たった一人のキャリアアップの為に多くの人間が利用されているようにも見えます。

でないと異なるメーカーを渡り歩くなんて、僕の常識ではありえません。


[ 日本には日本に合ったやり方 ]



日本のバイク業界を支えるお店の大半が、自転車屋のような規模なのに、ハーレーダビッドソンジャパンの

社長の言うようなやり方で、実績作りのために圧力をかけてどんどん減らせてしまい、バイク業界全体がジ

リ貧になっているのが解らないのでしょうか。


雇われ社長や店長、営業マンが定年するまでの安泰のための実績づくりよりも、ライダーの平均年齢が上が

り高齢化が進んでいる昨今、いかに販売台数の実績を作るかよりも、いかに多くのライダーが継続的に現実

的にバイクを楽しむことができるか、バイクの魅力や楽しさを次の世代に伝えることができるかが喫緊の課

題であると思うのです。


実際、長い付き合いの懇意の店で買えないのならバイクはいらない、という声を多く聞きます。


RBRはとても小さく小汚いですが(笑)バイク乗りのバイク屋として、実際に僕自身が走り体験したこと

をベースにお客様にフィードバックし、ともに楽しみを分かち合い、皆さんのバイクライフを末永く支えて

いきたいと考えていて、今は多くの仲間たちと楽しい日々を過ごしています。





反響の大きかった前回の記事と、今回の驚きのハーレーダビッドソンの記事、H・Y戦争についてはそれぞ

れ下記のリンクからご覧ください。

↓文字をクリックしてください。

前回の記事「 皆さんいかがお過ごしでしょうか 」


「 ハーレーダビッドソンは何故苦境に陥ったのか 」


「 HY戦争 」



次回に続きます。






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