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2020 08/30【 Iさん、娘さん用ボンネビルのコンディションを整える 】




先日親子でトライアンフ空冷モダンクラシックのスクランブラーとボンネビルで遊びに来ていただいたIさん。

ご自身のスクランブラーは以前RBRからNWJCさんに持ち込みエンジンコンディションを整えた車両を楽しまれていて娘さんのボンネビルは最近、量販店で購入した中古車です。

ボンネビルが納車され、Iさんが乗ってみると、Iさんの愛車スクランブラーと比べると明らかに低中速の力がなくギクシャクして乗りにくく、娘さんが乗ると頻繁にエンストするとのこと。

Iさんはコンディションが整ったスクランブラーの扱いやすさによる楽しさをご存じですから、これから娘さんが乗られるボンネビルのエンジンコンディションが悪くては楽しめないことと、

扱いにくさが妙な緊張を生みだしてストレスとなり事故につながることなどを心配されて、RBRにコンディションを整えるご依頼をいただきました。


[ やはり・・・の結果 ]





RBRでは恒例のNWJCさんへボンネビルを持ち込み、まずはエンジンコンディションから整えることになりました。

バルブクリアランスを計測すると8個中6個が基準値を大幅に超えておりエンジン不調の原因がありました。

音だけでバルブクリアランスを判断されるところもあるようですが、ロッカーアームがなくてダイレクトの場合ロッカーアームの往復運動が無く打音を聞き分けることは難しく、カムカバーを開けての計測が唯一の確認方法です。



基準値は、

吸気側  0.15mm〜0.20mm

排気側  0.25mm〜0.30mm

測定値は以下のようになりました。

吸気側 0.25 0.24 0.22 0.23
排気側 0.28 0.33 0.32 0.28


NWJCさん独自のノウハウでバルブクリアランスを基準値内としインジェクションの同調や電子制御のテスターチェック等、ボンネビルのエンジンコンディションが整いました。




[ 快調になったボンネビル ]



納車後、Iさんのインプレは、「期待通りの仕上がり。低速からとても力強く乗りやすくなり、娘さんが乗られてもエンストしなくなった」と言われ、大変喜んでいただきました。

このボンネビルはこれから娘さん専用車としてあちこち出かける相棒になります。

一般的にエンジンがかかればOKで、乗りにくくても販売店が「こんなものです」と言えば、特に女性ライダーの場合自分のせいだと思われて、本当の楽しさも気づかないうちにバイクとの距離が遠くなり乗らなくなるか手放す等の事例を耳にすることもあり残念でなりません。

こうやって、Iさんご自身の体験からバイクの不調に気づかれて、解決されたケースは極まれで、娘さんのバイクライフは安泰ですネ。

これからジャンジャン乗って楽しんでくださいね!

またトライアンフ空冷モダンクラッシックをお乗りの方でご相談等ありましたらお気軽にご連絡、お立ち寄りください。





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