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2018 11/28【 バイク屋RBRのバイクライフ 】


[ ‘06トライアンフ・スクランブラーのメンテナンス ]




スクランブラーを楽しまれているIさん。

ちょくちょく遊びに来ていただくようになって2か月、お話をしていると中古で購入したバイクなので、以前からバイクの状態が気になっているとのこと。

本当にこのバイクはこんなものなのだろうか・・・・漠然としていてなんとも説明がし難いといった感じで、話を進めると上手く言葉に出来ない違和感があるようでした。



そこで実際に乗せていただくことになりました。

最初にアイドリングがかなり高めにされていたのが気になり、走り出すとやはり今まで不調で持ち込まれたトライアンフ・空冷モダンクラシックに共通した、低中速が力なく、回転を上げ気味で走行しなければならず、4つ角の入り口などアイドリングまで落ち込むところでは回転が不安定になりエンストの不安がありました。


この車両の場合アイドリングを上げていたのはその為のようで、基準のところまで下げるとバラつき出してエンストしてしまいました。

アイドリングの設定は、オーナーのIさんはご存知無いようでした。


空冷モダンクラシック本来の性能ではなく、調子が悪いことをお話しすると、エンジンメンテナンスのご依頼を受け、すぐに日取りを決めて、いつものようにNWJCさんに車両を持ち込んで作業することになりました。

空冷スクランブラーのエンジンの状態 



NWJCさんのピットにて作業を開始し、まず基本のバルブクリアランスの測定をするとエンジン不調を裏付ける結果となりました。


基準値は、

吸気側  0.15mm〜0.20mm

排気側  0.25mm〜0.30mm

なのですが、測定値は以下のようになりました。

吸気側 0.23 0.24 0.25 0.25
排気側 0.35 0.35 0.35 0.34


全てのバルブクリアランスが最大値を大幅に超えてしまっています。



バルブクリアランスを基準値に戻すシム交換などNWJCさん拘りのメンテナンスを施すと、Iさんのスクランブラーは本来の性能+αで実力を発揮しはじめました。


納車後、Iさんの話
 

納車時に店の裏山を試乗してもらった後から、こんなお話をされました。


「スムーズで力も出たし乗りやすくて以前と全然違う。やっぱり実際にやってみないとわからないもんやね。実は半信半疑でね。でも出来上がってこうして乗って見るとやってよかったと本当に思うよね。価値ある作業をしてもらいました。」


目に見えない部分なので半信半疑、「ホンマかいな」と思っておられるのは、トライアンフ空冷モダンクラシックでお越しになる方皆さんに共通するところです。


またトライアンフ空冷モダンクラシックで楽しいバイクライフを送る仲間が一人増えました。

Iさんはまだまだツーリングなどやりたいことがあるとのことで、これからもずっと長いお付き合いになりそうです。共に楽しみましょう。


[ カブ110NWJCコンプリート3台でツーリング ]



今回はGさんとHさんと僕のカブ110NWJCコンプリート仲間3人の休みが合いましたので、

ランチツーリングに誘って近くのキャンプ場へ行くことにしました。



この3人は、トライアンフ空冷モダンクラシック仲間でもあり、GさんとHさんのボンネビルは、NWJCさんでエンジンコンディションを整えていて、僕の空冷スクランブラーと一緒に良く出かけています。

先日のIさんのスクランブラーのお話をすると、バイクのコンディションを整えることがその後のバイクライフにどんなに良い影響を与えるかを体験しているので、また新しいお仲間が増えたと喜んでいて、一度あいたいなーと言っていました。

Iさんもツーリングに誘っていますのでまた一緒に出掛ける日が来るのが楽しみです。


今回はタマタマですが、カブ110NWJCコンプリートTypeUでお揃いとなり、3台並んだ姿を見ては「なんか微笑ましいなあ〜」とニコニコ。



当日は急に気温が下がり、田畑に霜が降りているのを見て「なあなあ、霜!冬やな!」とか「紅葉はちょっと過ぎた?枯れてるなぁ〜」など、休憩のたびに道中をじっくり楽しめるカブ110NWJCコンプリートツーリングならではの会話に花が咲きます。

ランチの最中は愛車を前に「このバイクのおかげで楽しみの幅が広がってホントに良かった」と全員一致(笑)

そしてGさんが「ボンネビルもカブも調子よくしてもらってホンマに楽しいわぁ〜」といって、3人で「バイクはコンディションの良いことが一番大切やね。」ということも一致した意見です。



GさんもHさんもカブ110NWJCコンプリートは超お気に入りで毎日の通勤にも使っていて、2人とももう1万キロ越え。

僕が一番先に乗り始めたのですが、うかうかしてると追い越されそうです(笑)


そしてみんな、「トライアンフ空冷モダンクラシックとカブ110NWJCコンプリートは手放せないなあ」としみじみ語りあうのでした。

近いうちにキャンプツーリングに行くことを約束して楽しい一日が終わりました。





[ 大切なこと ]



僕が最初にNWJCさんでコンディションを整えたバイクの良さを体験したのが、トライアンフ空冷スクランブラーで今の愛車になっているのですが、それまでの僕のバイクライフを一変させる大きな出来事なろうとは思いもしませんでした。

「コンディションを整えたバイク」というのは、この業界にいても目にも耳にもしなかったし、見かけがノーマル然としたバイクに、正直ピンときませんでした。


過去、自分のバイクと言えば、マフラーを変えたり、いろいろ装飾品や便利グッズを取り付けては喜んで、飽きたら部品をとっかえひっかえ。それにも飽きたらバイクを乗り換えて流行りを追いかける、といった具合で、今思えば全く落ち着きのないものでした。

その時はそれで周囲も同じだったので、普通だと思っていたのです。


しかしコンディションを整えた車両に乗ると、とにかく乗っていることが本当に楽しいので

いつまででも乗っていたい、「暇さえあれば」ではなく、「何とか時間を作ってでも乗りたい」、という自分に気付きました。

何かパーツを付けたときだけ、誰かに乗り換えたバイクを自慢したいときだけ、とは大違いです。


それはバイクとの距離感や一体感の本当の意味も分かるようになり、愛着が湧いたことを実感できた初めての事でした。

HさんやGさんも僕と同じように感じて、コンディションを整えたバイクならではの楽しみが分かる人たちが少しずつ増えてきて、バイク屋の1人としてとても嬉しい限りです。


[ 十人十色の用途で楽しめるカブ110NWJCコンプリート ]





流行り廃りでコロコロとバイクや部品を替える、今でも感じることがありますが、

僕の周囲ではめっきりそういう雰囲気はなくなりました。


歳のせいかもしれませんが価値観が変わり、NWJC2014仕様スクランブラーとカブ110NWJCコンプリートに出会ってから、じっくりとバイクを楽しみたいと思っているからでしょうか。

※NWJCさんのサイトで精神科医の村田先生が、価値観の変化について解りやすく書かれています。下記から是非ご覧ください!
↓文字をクリックです。

バイクは健康療具:HONDAゴールドウイングからバイクの価値を考察


愛車NWJC2014仕様スクランブラーとカブ110NWJCコンプリートはずっと乗っていたいと思って仲間たちと楽しんでいると、みんな同じ気持ちなのですね。

特にカブ110NWJCコンプリート仲間は、通勤からツーリングにキャンプまで妥協することもなく多用途に気軽に使えて楽しめるから「これこれ、これが欲しかったんや!」という人ばかり(笑)

どんなに距離が伸びても良いコンディションを保ち、何年も楽しんでいたい。そういう声しか聴きません。


[ バイク屋として楽しい毎日 ]



コンディションを整えたバイクの本当の楽しさを伝えることも、バイク屋の務めではないかと思います。


昔ながらの乗り味のトライアンフ空冷モダンクラシックとダウンサイジングとしてのカブ110NWJCコンプリートはそれぞれに違った楽しみを僕たちに与えてくれました。

僕はこの2台を心から楽しんでいて、コンディションを整えたバイクに乗るお客さんたちを誘って、あちこち出かけているうちに、バイクを楽しむ輪が広がっています。


僕にとってこんなに嬉しいことはありません。

※ここで、もう一つ村田先生の記事でご覧いただきたいページがあります。こちらも是非ご覧ください。
↓文字をクリックです。

バイクは健康療具:トライアンフ ボンネビルT100 VS フラッグシップモデル


IさんのスクランブラーのエンジンメンテナンスでNWJCさんに伺っている時に、こんなことがありました。

NWJCさんのお客様でカブ110NWJCコンプリートTypeUを楽しんでおられるNさんとWさんをNWJCの高田社長から紹介していただきました。

なんでもお2人は大阪にお住まいだそうで、関西方面にはカブ110NWJCコンプリートに乗られている方が多く居られるようで、いろいろ話に花が咲きました。


そういえばYさんとHoさん、NiさんもNWJCさんから紹介された大阪の方たちです。


一度遊びに来てくださいとお話しすると、Nさんが数日後RBRに来てくださいました。

タマタマいたGさんを交えて談笑していると、これからちょくちょく遊びに来られるそうで、またまたバイクを楽しむ輪が広がりそうです。

僕のバイク屋としてバイクを皆さんと一緒に楽しむ務めはRBRがある限り続きます。


こんな楽しいことはありません。




次回に続きます。





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