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2018 09/02【 トライアンフ空冷モダンクラシックについて思うこと 】
実は、先日ノースウイングJCさんのサイトにアップされた記事を読んで、気になっていたことが分かったといいますか、ああ、なるほどその通りやなあと、これは皆さんにもぜひ読んでもらいたいと思った内容です。
NWJCさんの記事は下記からご覧ください。文字をクリックです↓
空冷モダンクラシックのコンディションについて
僕もそれについてお話したいことがあります。
エンジンコンディションの整った車両の楽しさをお話ししていて、二通りのパターンがあることに気づきました。
「こんなものです」と言われても、どうしても納得できなくてなんとかしたい方。
「こんなものです」を思い込まされて、ホンマかいなと、(悪い言い方ですが)疑っていらっしゃる方・・・・・。
ご自分の車両について、何となくどこか不調ではないかと感じておられて、そのもやもやが、何とか消えればと思っておられるのですが、誰に聞いても「こんなものです」と言われている。
コンディションの整った車両で楽しんでいる?の話は「こんなものですよ」の先入観から腑に落ちない疑わしさが邪魔をして、解決のための一歩を踏み出すのを躊躇われる方が多くおられます。
僕は、そのことがとても不思議な感じがしていて謎でした。
RBRにやってきた絶不調の空冷モダンクラシックたち
「こんなものです」と言われても、どうしても納得できない方、楽しさを実感したい方は、すべてNWJCさんに車両を持ち込んでエンジンコンディションを整えており、その激変ぶりには皆さんから高い評価をいただいています。
RBRでトライアンフ空冷モダンクラシックの良さをやっと見つけられたお客様の、その背景の一部お話しします。
Aさんは大手の販売店で「極上」とされる中古のボンネビルを購入されました。
走行距離も少なく、きれいな車両が見つかったと喜んでおられましたが、走るとアイドリングが不安定で、スロットルを戻すとエンストしそうになるなど不安に感じられ、それとなく販売店に相談されるのですが、「中古車ですし、一応動いていますし、こんなもんと言えばこんなものですよ。距離を延ばせば解決しますよ」とそれ以上なにもすることなく終わってしましました。
インターネットで解決策を探すうちにNWJCさんの存在を知り、自宅近くのRBRに来られたのでした。
Aさんメンテナンス後のコンディションについてのコメント
「アイドリングが安定して音も変わって、いかにもツインらしく歯切れがよくなりました。スタートからぐっと押し出す力強さが出て、その後の加速が速くて スピードのノリが抜群!こんなに変わるんですね」
Bさんは正規ディーラーで新車で購入されたボンネビルで来られました。
当初より排気量のわりに力無く、想像していたような900ccツインの歯切れのよい加速感か味わえず、アクセルのオンオフに反応が悪くて街中からワインディングまで何かとても乗りにくく感じて、ディーラーに相談しても「まあ、こんなもんですよ、エンジンのアタリが出たら改善しますよ。
また、実際にエンジンが止まったりしたらわかるんですが、今の状態ではまだわかりませんね。」と言われたそうです。
来店のきっかけは、インターネットでNWJCさんのサイトでRBRを知り、そののち入庫されました。
Bさんメンテナンス後のコンディションについてのコメント
「正直、こんなに良くなると思いませんでした。それに何かおかしいと思っていた自分が正しかったと思うとホッとしました。900ツインは期待以上の性能でビックリ。本当はこれだけの実力があるんですね。今まで悩んだ時間を返してほしい気分です。」
Cさんは、ある販売店で探していたカラーのスクランブラーの新古車を購入されました。
数少ないカラーがやっと見つかって喜んでおられたのですが、しばらく走行しエンジンが温まってくると低速でぎくしゃくする不調に見舞われ、エンストもたびたびあり、夏場の暑い時期に一度エンジンをとめると、エンジンが冷えるまで再始動できない状態になってしまいました。
販売店で相談すると「外車ですからね、まあまあこんなもんですよ。もっと乗ってもらえるとましになるんですが、気になるようでしたら○○オイルに変えてみましょう」とかなり高額なオイルに変えましたが改善は見られませんでした。
解決しないと思ったCさんはタマタマ知り合いだったRBRのお客様を通じて来店されました。
Cさんメンテナンス後のコンディションについてのコメント
エンストしなくなったばかりでなく、下から上まで力強くスムーズになり、すごく乗りやすくなりました。こんなに変わるんですね。夏の暑い日にどんなに走り続けても全然性能が変わらないんですよ。本当に良いバイクになりました。実は乗るのが億劫になっていて乗り換えも考えていたんです。
[「こんなもんですよ」は合言葉? ]
表現は様々ですが、RBRでもNWJCさんでエンジンコンディションを整えた方は、変貌ぶりにみなさん驚かれる結果となっていて、素直な感想で「激変」と言っておられるのです。
上記はほんの1例でまだまだおられますが、RBRにやってきた皆さんは共通して、購入店でよく似たパターンの対応をされているのが良くわかります。
中には「ちょっと乗り方が、もっと乗りなれてもらって」、などと本人のライディングテクニックが原因とする販売店もあるようです。
これはもう大半が壊れた状態と言って良く、そこにライディングテクニックなどありえないことです。
NWJCさんの記事を読んでも、バイクの不調を「こんなものです」と言われている人が数多くおられることがわかります。RBRでも同じパターンです。
大昔に僕も販売員として自動車とバイクにかかわっていた時に多用していた言葉が「こんなものですよ」です。
周りがよく使う言葉ですので、深く考えずに、何かややこしいことになりそうだったり、面倒だったりしたときに使っていました。その場しのぎの便利な言葉です。
Bさんは、いかに細かくわかりやすく自分のバイクに持つ違和感を説明しても「こんなもんですよ」と言われてしまうと、次の言葉が出てこない。これでその問題は終わりとされてしまった。」とおっしゃっておられました。
別の方のお話では、「こんなものですよ」に対して「下手に食い下がって、販売店との関係が悪化するのを避けるため、それ以上話さない」という人もいました。
僕は二の足を踏んでおられる理由はこれだと思っていました。
しかしNWJCさんの記事でなるほどと思ったのは、
「本当にこんなものなのだろう。と思い込まされて納得している」ということです。
どこに相談に行っても合言葉のように「こんなものですよ」と言われてしまうと納得しますよね。
[ 外観からはわからないメンテナンス効果 ]
メンテナンス、特にエンジンコンディションを整える作業は普段目にすることのない部分に手を入れることになるので、出来上がってもバイクの外観は変わりません。
外観からは見えない部分に手間をかけた作業に対して懐疑的な方が多く、目に見える部分のマフラー交換などの部品交換だと納得する方が多いのも事実です。
販売店自身が目に見えないものに対して「こんなもんですよ」と対応しているのは、エンジンコンディションを整えた経験がないか、手間が掛りすぎることを避けているか、その違いを体験していないためか、「こんなものですよ」と対応することになっているようです。
エンジンコンディションの相談に来られる方の多くがNWJCさんの記事にあるように半信半疑で来られるのも、ライダーとして空冷モダンクラシックの継続的な経験がない販売店から「こんなものですよ」と言われても仕方ないことなのだと思います。
RBRに来られる方の中には、いきなり「いくら掛るんや?」と言われる方もおられ、一般的に分かりにくい内容も含んでの価格を説明すると、怪訝そうな表情になり、帰られるケースもあります。
バイクの見えないところには価値を見出せないからお金はかけない。この風潮は車両本体やパーツの販売を主体とした業界全体の体質が作ってしまったのではないかと考える次第です。
コンディションを整えたトライアンフ 空冷モダンクラシックのお客様は1人でどんどん走りに出かけるようになり、走行距離も増えて4〜6万キロはあたりまえになっています。
空冷モダンクラシック本来の良さ、魅力を引き出して、愛車もしくは、お気に入りの1台にすることができた皆さんは、目に見えないメンテナンスの効果と価値を見出したお客様たちなのです。
RBRでは、不調の状態を「こんなものです」と納得されていて、空冷モダンクラシックの本当の良さを体感されていない方々に、コンディションを整えて本当の良さ、楽しさをお伝えできればと思うのです。
次回 トライアンフ 空冷モダンクラシックについて思うことPART2に続きます。
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