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2016 12/18【 トライアンフ 空冷モダンクラシック ツーリング】
早いもので今年ももうすぐ終わりですね。
今年は例年以上にスクランブラーでツーリングに出かけて楽しく過ごしました。
中でもキャンプツーリングに行けたのは良かったです。
来年はもっとキャンプツーリングを楽しみたいと思っています。
不定期に行っている、トライアンフ空冷モダンクラシックツーリングですが
今回は僕を含めて4台が集まって出かけました。
ボンネビル2台、スクランブラー2台です
みなさん普段から時間を作っては一人でぶらぶら出かけて楽しんでいる方々。
今回参加できなかったトライアンフ空冷モダンクラシックに乗るお客様もツーリングの画像をメールで送って下さったり、
ソロツーリングの帰りにウチの店に寄っていただいたり、それぞれに愛車を楽しんでおられて僕としても嬉しい限りです。
[ いつものルートで ]
紀伊半島を走るときは直前まで高速を使い、一山超えてから和歌山、奈良南部に入るようにして楽しんでいますが、今回も同様にして奈良南部に入りました。
天気予報では例年より暖かい、とのことでしたが、早朝は寒く路面も山陰は濡れていて路肩に霜があり、
季節柄凍結防止剤が撒かれていたりと気の抜けない状況が続き、ある橋では完全に凍結した状態でした。
しかし、参加のベテランライダーたちは愛車を操り、何事も無かったようにやり過ごしています。
今流行のバイク装備で言えば、
「ライダー自らが行うトラクションコントロールとABS」
と言ったところでしょうか
そして本当のライディングの楽しみはここにあるのではないかと思います。
バイクに乗るということは職人のように経験と勘がモノをいい、安全に楽しく走らせることができるのだと思っています。
バイクとライダーの間に電子制御的な余計なものが入ることは違和感を生むだけで、経験と勘をにぶらせ、ライダーを危険にさらすものだと考えます。
以前試乗したストリートツインではライドバイワイヤやトラクションコントロールがライダー自身の経験と勘を受け付けないものだと知り、
見た目のコンパクトさに感心していただけにガッカリしたのを覚えています。
[ 愛車のどこが好き? ]
ツーリングの際、雑談でこんな質問をしてみると全員「スタイルと空冷ツインエンジン」でした。
また、皆さんトライアンフを手にした後、エンストするなど何かしらのトラブルや違和感に見舞われてしまい、途方にくれている時に「NWJC拘りのメンテナンス」を知り、
RBRに来店されエンジンコンディションが良くなったのをきっかけに「さらに好きになった」と言われています。
こうして皆さんがトライアンフ空冷モダンクラシックを愛車とするきっかけはエンジンコンディション整える事から始まりトータルバランスを高めて、
空冷ツインを存分に楽しめるようになったからだと改めて知ることが出来ました。
参加の方が以前、「調子良くならなかったら手放していた」と言っておられたのも心に残っています。
最後に新型についてたずねると、
「水冷、電子制御化は流行で仕方ないのかも知れないが、興味が無く、トラクションコントロール、ABSは不要」
と言われていたのが印象的でした。
[ 僕自身の話 ]
お客さんにあれこれ聞いている僕はどうかと言いますと
若い頃は50過ぎた自分がトライアンフ・スクランブラーに乗っているとは想像もできなかったのが正直なところです。
バイクブームのさなか、スピード・パワー至上主義のメーカーの策略にまんまと洗脳されて、オンロード・オフロード共にレーサーレプリカが全て。
それに乗っているだけで、自分がレーサーばりに上手くなったと錯覚できた時代でした。
このあたりは、最近の電子制御満載が気に入って某メーカー新型車を選んだ方とお話していると当時の僕と全く同じ気持ちなのに驚きました。
トラディショナルなバイクでは30を過ぎてから商売上SRがありましたが、カスタムパーツを造るだけで乗って楽しむことはありませんでした。
着せ替え人形を楽しむように、あれやこれやと山ほどのボルトオンパーツを提供して
バイクに乗って楽しむ上で肝心なところを除外して、何でも良いから売れれば勝ちのありかたが主流の時代でした。
これはSRだけでなく瞬く間に全てのバイクに蔓延した、当時バイク業界の伝染病のようでした。
アメリカンもそうでしたよね。
当時はそれが悪い事であると誰も思わなかったので始末に悪く、自覚症状が無いので数年はびこれてしまいましたが、すぐに廃れて今ではそんな業者も見なくなりました。
僕の場合自分の考え方が180度変わったのは、今乗っている「NWJC2014仕様スクランブラー」に出会ってからで、かなり最近のことです。
純粋にライディングを楽しめるのはレーサーレプリカだけだと思っていた自分には衝撃的でした。
これは自分のバイクライフの中で最も大きな出会いで、このバイクを通じてバイク屋として、ライダーとしてどうあるべきか、の多くを学ばせてもらいました。
乗れば乗るほどに味があって、いつまででも走っていられる気持ちよさ。
楽しいバイクライフはこんなバイクの上に成り立っていくものだと気付きました。
お助け電子制御に反対なのは今までのレポートでもお解りいただいていると思います。
これも「安全=お助け電子制御」とする業界の一種の洗脳ですね。昔とお題がかわっただけです。
バイクの良いコンディションとライダーのスキルが無ければ安全とはいえません。
ようやく洗脳から脱却できたのです。
ですから今の愛車「NWJC2014仕様スクランブラー」は僕にとってかけがえの無い存在です。
そして今の自分でSRにかかわっていたらもっと違う何かを・・・と後悔しているのも正直なところです。
[ 大切に乗り続けるためのお手伝い ]
もう生産されない空冷モダンクラシックですが、僕と同じように大切にしていきたい方のお手伝いが出来ればと思っています。
気軽に声をかけてみてください。
一緒に楽しみましょう。
次回に続きます
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