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2016 6/07【2台のトライアンフ・空冷モダンクラシックで行く 大山ツーリング 】



5月末の、「みんなで行くツーリング」が雨で流れ、

「6月1日は水曜散歩に行きたいなあ・・・」と話していると

ボンネビルに乗るツーリング仲間のハラさんも、その日は偶然にも仕事がお休みとのこと。

そこで「2人で出かけましょう!」となりました

ハラさんは前回のトライアンフ・空冷モダンクラシック ツーリングにも一緒に出かけています


[ とりあえず西へ ]



ハラさんから提案があったのは、

「普段あまり行く事がないんで、とりあえず西へ行こ」

ということでした。

僕も、「行ける所まで行ってみますか!蒜山あたりまで行っちゃったりして」(笑)


この漠然とした計画に2人ともノリノリでRBRをスタートしました。


RBRからいつものワインディングを抜けて国道、県道を繋いで

西へ1時間ほど走って、JRの無人駅の前で少し休憩。

「そしたら砥峰高原へ行きましょか?」

ここからは僕の好きなルートを繋いでとりあえず砥峰へ

抜群の天気の中、気持ち良いワインディングの連続に、おっさん2人はルンルン気分です。

「このルート好きやわー」



[ 砥峰高原 ]





野原が一面金色に染まるススキの季節には多くの観光客で賑わいますが、

春の平日、数台のバイクが来ているだけでした。

目の前に広がる鮮やかな緑も良い景色です。


まだまだ午前中、ここでさらに西へ進むことになりました。

「僕の好きな峠越えをして国道へ出て北上すると道の駅があるので、そこで昼飯食いましょ」


山の中の酷道を抜けて国道へ。

西へ進むには距離を稼げるルートではないのですが、

2人に共通しているのは、「同じ行くんやったら、オモロイ道のほうがええんや」



[ 昼食後さらに西へ ]





道の駅で、2人は緑色のうどん(名物笹うどん)をすすりながら、

僕:「どうします?さらに西へ行ってもオモロイですよ」

ハラさん:「ここまで来たら蒜山まで行かなアカンでしょ!」

僕:「でたー、やっぱり言うと思たわー」(爆笑)

ここからは、以前蒜山から大阪に帰ったルートを逆にたどりながら案内する事にしました。

メインの国道を進み、やがて蒜山方面に行く道に入ると、川沿いに穏やかな道が続きます。

ミラーに映るハラさんもとても楽しそうです。

道の駅を出てすぐ給油したあと、気付けばノンストップで蒜山を目指していました。


コンディションの整った、空冷ツインの鼓動を楽しみながら走るのは

休憩時間がもったいない、と思うほど楽しく走り続けてしまうのです。


そしていつしか蒜山高原に・・・。

冗談で言っていたことが現実になり、2人で笑ってしまいました。



[ 蒜山高原から大山へ ]



国道ではなく高原らしい、ここならではの道を進むとやがて蒜山の道の駅に到着。



ハラさん:「うーーん、やっぱり大山に行きたいなあ〜」

僕:「でたー!」(爆笑)

休憩もそこそこに大山へ。


もう目の前が大山なので行かない手はないです。

僕が以前来た時に、良い大山ビューポイントがあったのでそこを目指します。


タイトなコーナーの続く道を軽快に進んで、ポイントに到着。

すばらしく美しい大山が見えます。




ハラさん:「まさか今日ここまで来て、この景色を拝めるとは思わなんだ・・・・。」

僕:「ホンマですねー・・・・・・」

しばらく見とれてから、西側からも見よう、となってさらに進みます。

結局、西側に回りこんだ頃には大山は雲に隠れてしまいました。

僕:「あーーーー、あかんわー、見えへん・・・」


2人がっかりして振り返ると、なんと日本海がきれいにみえるではないですか。



しみじみ眺めながら、「今日はここまで!」となりました。

この時点で16時を過ぎ、

「おもろないけど高速で帰ろか」


蒜山から高速に乗り一気に帰阪しました。


こうして僕とハラさんの楽しいバイクライフの一日が終わりました。

本日の走行距離は568kmでした。


実際に、トライアンフ・空冷モダンクラシックにお乗りの方で、

まさかこんな楽しみ方ができるとは信じがたい方も多いと思います。






[ トライアンフ・空冷モダンクラシック 過去から現在 ]



僕もハラさんもこのトライアンフ空冷モダンクラシックの雰囲気が気に入って手にしたのですが、

想像とはかけ離れた、それはほんとに乗り難いバイクでした。


不意のエンストにクラッチから指を離せず、低回転ではギクシャクして回転を上げて気持ちよくスピードにのせるには頻繁にシフト操作を繰り返すエンジンコンディション。


フロントタイヤは不意にドタバタして、なかなか曲がるきっかけがつかめず、少しハイペースで曲がり始めると、あるバンク角からはフロントの接地感がなく、外へ膨らんでいくハンドリング。


時にはワインディングの切り返しで突然ハンドルがフラレ、どこに行くか解らないような恐ろしい思いもしました。


普通に乗るだけでも疲れ果ててしまい、長距離ツーリングに行こうとは思えず、チョイ乗りを繰り返す、まさにファッションバイクでした。


「こんなもんやと思って乗ってたけど、とにかく乗りにくかった」とハラさんも振り返ります。


岐阜のバイク屋NWJCさんが、バイク乗りとしての実体験をベースに、長年培ったメンテナンス ノウハウでエンジンコンディションを整えたあと、僕のスクランブラーが一気に深化し始めました。


ハラさんは僕のスクランブラーに試乗し、低速から高速まで全域で滑らかで力強いエンジンとバタつくことの無いしなやかな足まわりで、安定したコーナリングを実感されました。


「こんなに乗りやすくなるんやったら是非自分もやりたい」と、ボンネビルの深化を決断。

現在はNWJC2014仕様 ステージ2となっています。


「テストライダーやないので細かい事はようわからんけれど、とにかく乗りやすくなって、楽しく走っているとついつい遠くまで来てしまうバイクになったわ」とハラさん。


今日は2人で冗談を言いながら、

「もうちょっと西へ」、を繰り返した結果、大山まで320km往復で568km。



それこそ山あり谷ありの一般道を、少し逆に進んだりもして走りっぱなしで楽しみました。


走りっぱなし・・・というと、なんとも辛そうですが、

走れば走るほど楽しさが増して、気づけば意外な走行距離を走り続けています。


トータルバランスが整ったトライアンフ・空冷モダンクラシックであればこそ、

本当にこんなことが出来てしまうことを是非皆さんに知って頂きたいと思っています。


NWJC2014仕様のスクランブラーはいつでも試乗していただけます。

お気軽にお立ち寄り下さい。

次回に続きます。


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