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2015 3/ 6【第55回 T・Iさんスクランブラー NWJC2014仕様にバージョンアップ! 】


前回のボンネビルT100に引き続き、今回はT・IさんのスクランブラーのバージョンアップにNWJCへ行ってきました。

このスクランブラーは‘06年式のキャブレター仕様で、以前エンジンコンディションを整えるバルブクリアランスなどの基本の作業が終わっていて、

今回はさらに楽しめる車両にするべく手を加えることになりました。





[ エンジンはNWJC2014仕様! ]


バルブクリアランスなど基本性能を発揮させる作業は以前に終わっていますが、このエンジンにさらに手を加えてバージョンアップすると、

よりスムーズでスロットルに忠実、そしてパワフル、操っている楽しみに溢れたものになります。スタンダードのインジェクションと比べても格段にパワフル!まさにこれがNWJC2014仕様です。

基本性能が発揮されていない車両に対して「こんなものです!」だから・・・と、良くありがちな2次エアーを止めてみたり、エンジンにあれこれと巷に溢れるカスタムパーツに交換したりするのとは根本的に違いが有ります。

発売当初からボンネビルやスクランブラーをライダーとして楽しみ、乗り続けて蓄積したメンテナンスノウハウをフィードバックしたコダワリにより深化させてきたNWJCならではの2014仕様です。

ボンネビル発売以来クラシックシリーズのメンテナンスに関わって、トライアンドエラーを繰り返してノウハウを蓄積したメカニックの熟練した作業は、前回のボンネビルの回でお話したとおりです。

パワフルで扱いやすいエンジンにバージョンアップされたにもかかわらず、2次エアーカットなどは行っていませんから、このまま車検に通る事も他のいわゆる「カスタム」とは次元の違うものであることもお解りいただけると思います。





[ 試乗して感じること ]


みなさんご存知のとおり、僕も‘06年式の「NWJC2014仕様」のスクランブラーを日常的に楽しんでいます。

その心地よさが当たり前になってしまっている自分にとって、作業後の試乗は深化の過程を改めて実感できてとても新鮮ですが、親しみのある懐かしい感じがします。

スロットルを開けた瞬間に、力強くみるみる車速を上げていく様は

「あっそうそう、この感じ!」

バージョンアップしたスクランブラーのエンジンは、僕と同じエンジンフィーリングでスクランブラーの深化の過程を改めて思い出します。

乗れば乗るほどバイクとの一体感が深まり、いつまでも乗っていたいと思わせるこの感覚!

またこのスクランブラーは、定番のWPフロントスプリングに交換して不意に発生する突き上げやバタつきを抑えて安定感を高めていますが、

今回は、更にステアリング周辺のファインチューニングも行って、乗りやすさを飛躍的に向上させました。






こうして、ボンネビル・スクランブラーとNWJC2014仕様に深化させていく仲間が増え、みんなで深化していく過程を共に楽しんでいます。

皆さん最初は、「現在乗っているトライアンフ・モダンクラシックに対して、エンジンの調子や足回りなどの違和感についての相談事」でお見えになったお客様。

違和感などの問題は、僕のスクランブラーに乗っていただきます。

それがNWJCコダワリのメンテナンスで解決することに気付き、頻繁に来ていただくようになり、今ではお客様、というより「トライアンフ・モダンクラシックを共に楽しむ仲間」です。

もう3月、バイクシーズン間近となり、RBRでは「仲間」のみなさんがツーリングやメンテナンスの話題などでとてもにぎやかです。

お会いした当初には無かった、笑顔の会話はほんとに楽しいですね。

僕自身経験しているように、乗れば乗るほどバイクとの一体感が深まり、いつまでも乗っていたいと思わせる愛着ある一台を得て、バイクライフを楽しむ幸せを一人でも多く味わってもらえたらと思います。

次回に続きます。





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