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2014 11/28 【第52回 NWJCオリジナル トライアンフスクランブラー用スクリーン装着! 】


11月18・19日の2日間にわたって、NWJC VTR−Fの試乗をさせて頂いた際、NWJC南店さんとRBR間の移動は、愛車スクランブラーを使用していました。

2日目試乗を終了しNWJC南店さんに戻って愛車スクランブラーを見ると、なんとスクリーンが装着されているではないですか!

このスクリーンは以前から、様々なプロトタイプをつくり、東北ツーリングなどロングツーリングの実走行で試行錯誤されているのを知っていましたので、完成を心待ちにしていたのです。

☆高田社長がスクランブラーにこのスクリーンを装着して東北をツーリングされた記事はこちら
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スクランブラーで東北ツーリングを楽しむ その1


[ NWJCオリジナルパーツすべてに共通する妥協の無い作り込み ]




以前、スクランブラーに装着したNWJCオリジナルのエンジンガードをご紹介する際にお話しましたが、

僕は過去にバイク用パーツを造る側にいましたのでスクリーンを作る難しさを良くわかっていました。

この完成品を見て再度驚かされました。その驚きを少しお話したいと思います。

( スクリーン本体 )


普通、スクリーンと言えば作り易さやコストの面でできるだけ薄い素材を選びますが、これは4mmもあります。

素材を成形する為には、もちろん「成形型」が必要になるわけですが、これだけの厚みを求める形状にするには、相当に精度の高い成形型をつくらねばなりません。

またこの素材を生産する側の高いノウハウも必要で、設備の整った専門工場でないとこのスクリーンを作ることは不可能です。



( スクリーンを支えるステー )


ステーに求められる性能は、スクリーンを大きな風圧に対してしっかり支え、かつ軽量コンパクトで視界の妨げにならないもの・・・なのですが、このステーはその想像を超えていました。

作り手からすれば、この直径なら曲げ易く溶接も楽な「丸棒」を使うのですが、良く見るとこれは「パイプ」!もちろんパイプの方が軽量で強度があります。

きれいなアールを描くパイプは、曲げパイプに良く見かける変形もほとんど無く、さらにスクリーンの取り付け台座と車体側の取り付け台座が溶接されているにもかかわらず、

その熱による変形などの影響が全く見られないのです。これは熟練工の高い技術と専用に作った「曲げ型」「溶接型」がないと作れません。

また二本あるこのステーは、それぞれ上下に2個、違う角度でスクリーン台座があり、スクリーンを合わせてみると複雑な形状に合わせて垂直に伸びて、無理なく支えています。

と、言う事は、右用左用があると言う事でこれほど拘ったステーを見るのは初めてです。


[ カスタムパーツについて ]


一般的に、いわゆるカスタム部品と呼ばれるものは作り手側の都合が第一。

大切な機能は二の次で、いかに安価で作り易いかがもっとも重要、「オリジナル」や「専用設計」を謳いながらも、何とか装着でき、

見た目の雰囲気が変わるだけで実際に使ってみれば不具合だらけの「ただのハリボテ」・・・

驚かれるかも知れませんが、作り手がそれを付けて走ったことが一度も無い場合も多く、如何に数多く売れるかということがほとんどです。

その世界に身を置いて目の当たりにしてきた僕にとっては、NWJCのオリジナルパーツは、どれをとっても乗り手の目線から企画されて作り上げられている素晴らしい製品です。

今回のスクリーンもまさにNWJCならではのノウハウが詰め込まれた逸品です。


[ インプレッション ]




NWJC VTR−Fの試乗が終わり、待望のスクリーンは車両に跨り前方を見ると、とてもコンパクトで透明度も高く、全く違和感がありません。

このスクリーンがどんな走る楽しさを与えてくれるのか、わくわくしながら帰りのルートを頭の中で検索・・・

ワインディング、風の強い一般道、高速道路、と言うことで、303号線、木之本から奥琵琶湖を経て湖西道路、京都東ICから茨木ICまで高速道路のルートを選びました。

正直、長年スクリーン無しでスクランブラーに乗っていた身には新鮮な驚きがいっぱいです。

極低速から効果が現れ、交通の流れに乗った速度では、すでに走行風が軽減して、ゴーストップがなくなり、一定のペースで流せるワインディングでは効果の一つ一つが明確にわかってきます。

風はスクリーンからヘルメットの上を流れ、頭が後に引っ張られることがなく、首、胸部、腹部と走行風が激減、驚いた事に肩に当たる風も軽減しているのです。腕の付け根が痛くない・・。

風の巻き込みも少なく、この大きさから考えられないほどの効果を実感します。

それにスクリーン自身もバタつかず、この厚みに拘って作られているのがわかります。

ワインディング途中の気温計の「0度」を見た時、「あれ?そういえばあんまり寒くないぞ・・・」ジェットヘルメットに進入する風も軽減しているからで、真冬の走行も楽になります。

もともと風が強い湖西道路は一般道でも苦手で、好んでは使いません。ここは流れが速い対向2車線区間が長く、対向する大型トラックの風圧をもろに受けて、とても走りにくく疲れるのからです。

相変わらず風が強いのですが上半身がとても楽で、風圧で体が揺さぶられることもなく、グリップをそんなに握らなくても、真直ぐのラインを維持して走行できます。

トラックとすれ違う際の「ドン」とくる風も身構えていると、「あれ?」と言う感じでやり過ごせ、湖西区間の刻々と変わる風向きを気にすることなく一定のペースを刻めます。

高速道路ではもう楽チンの一言。高速域ではハンドルマウントのスクリーンなのにハンドリングに影響する事などなく、ウインドプロテクションの高さを感じながら延々と走り続けることができるのです。

この時のNWJC南店さんからRBRまで走行距離は202km、そのとき感じたことをお伝えしました。


[ 実体験から得て、蓄積されたノウハウから誕生したNWJCならではのスクリーン ]


開発中たくさんのNWJCメンバーの方に、それぞれ仕様の違うプロトタイプ装着して実走する姿を見ていますので、トータルすると1万キロはゆうに超えているのがわかります。

徹底的に拘って妥協しないものづくりにより、スクランブラー専用が製品化されたのは、スクリーンを数多く売る事より、多くのスクランブラー ユーザーが心地好く走り続ける事をテーマとして拘っていることも実際に走らせてよく分ります。

また今回経験する事がなかった状況について、高田社長はテスト中、雨中では前を走るトラックの巻き上げるしぶきや、夏場の虫もヘルメットシールドに付き難いと話されていたので、

四季を通じてスクリーンの効果の恩恵にあずかれて、これからますますスクランブラーで走ることが楽しくなりますね。


[ スクランブラー仲間、Mさんインプレッション ]


スクリーンつけたよ!とお仲間全員に連絡したところ、皆さん興味津々。

このレポートを書いている時に、グッドタイミングでMさんか「見にきたよー」とご来店。

早速試乗してもらいました。

「このスクリーン、乗っていてすごく安心感があります。走行中の体に受けるいやな風もなくて、むちゃくちゃ楽です!しかもかっこいい!欲しいものがまた増えました。」



[ 是非 試乗にて「NWJCオリジナル スクランブラー用スクリーン」のスクリーン効果を体感しにお越しください! ]


これからの季節、冬も心地よく走り続けられる素晴らしいアイテムです。

待望のNWJCオリジナル、トライアンフスクランブラー用スクリーンを装着した僕の愛車スクランブラーは常時RBRにございます。

試乗をお待ちしております。


また次回です。




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