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2014 08/21 【第49回 Iさんスクランブラー、その後のトラブル 】



[ 不意に発生した電装系トラブル ]


各部を点検してコンディションを整えたIさんのスクランブラー、調子良く楽しんで頂いていたのですが、

突然のエンジン不調となり、先日、ご連絡を頂いてすぐにご自宅へ引き取りに伺いました。

お話を聞き車両をみると、心当たりのある状態に良く似ていましたが、店に持ち帰ってチェックすることにしました。



原因は、イグニッションコイルが壊れており、私のスクランブラーと交換してみると、

安定したアイドリング音で、試乗すると調子の良いスクランブラーに戻っていて症状は出なくなりました。

そして今回はイグニッションコイルを新品に交換をさせて頂きました。



電気系のトラブルは、ウインカーバルブやヘッドライトの球切れと同じように、予告無くいきなり不調になりますので、さぞ驚かれただろうと思います。

僕もかつて同じ経験をしています。

一般的に、電装系は熱に弱く、使用状況にもよりますが、市街地の渋滞の中を頻繁に使用した車両と、

渋滞を避けて使用されている車両では、年数や走行距離に関係なくパーツ寿命には差があります。

トライアンフ モダンクラシックレンジのT100やスクランブラー等のイグニッションコイルは、

インジェクションモデルは、耐久性が上がっているようですが、キャブ車の場合30000Km前後が交換の目安だと思います。

ロングツーリングに出掛ける予定をされている方は、突然の不調に見舞われないように、前もって交換されるか、スペアを準備されておくことをお勧めします。

NWJC高田社長の東北ツーリングの記事にもあるように、電装系はスクランブラーやT100など、モダンクラシックレンジのウイークポイントになっています。

(こちらの記事をご覧下さい)
[スクランブラーで東北ツーリングを楽しむ その2 ]


イグニッションコイルを交換後、納車したIさんから、

「車両は絶好調です!アクセルワークの自主トレも存分にできました。次のバージョンアップに期待大です!」

とのメールをいただきました。


こうして、お客様に喜んで頂けるのはバイク屋冥利に尽きると言いますか、幸せですね。

Iさんのその後もまたお伝えして行きますのでお楽しみに。

次回に続きます。



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