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G2014 07/10 【トライアンフ タイガー800のエンジンコンディションについて】
インターネットで様々な情報が得られる中、最近タイガー800のエンジンコンディションについて、多くのユーザーが問題を抱えている事を知りました。
その大部分は
・走行中、低回転時に頻繁にエンストする
・低中速のトルクが無さ過ぎて極低速時の走行が困難で、結局エンストする。
と言ったものでした。
その症状を訴えるユーザーの多さたるや・・驚きました。
僕自身、2011年6月、NWJCさんでエンジンコンディションを整えたタイガー800に試乗し、
当時新車同然だったのにも関わらず、滑らかで素晴らしく低中速の豊かなトルクを発生するエンジンに感銘を受けたことをこのサイトでご紹介していて、
今でも、不具合を感じる多くのユーザーの方とは真逆の、素晴らしい好印象を持っているのです。
当然エンストなど経験する事も無かったですし、そんなことが起こる事すら知らなかったのです。
「なんでこんなことが、こんなに多く起こってるんやろ・・・。まさか僕が試乗した時、不調な感じを無意識に察知して、知らず知らずのうちに、エンストしないスペシャルテクニックでも使ったんやろか??」
気になって気になって・・・そして高田社長にお願いして、それを確かめるべく、NWJCさんのタイガー800に再び試乗することにしました。
「NWJC トライアンフ タイガー800に再び乗る」
用意して頂いたタイガー800は、3年前の時と全く同じ車両を試乗することが出来ました。
試乗車は、新車を・・と云うのが一般的のようですが、
高田社長の考えは、バイクは、使っていくうちに色々な変化が発生してくる。良いことも有れば、問題となることも有るから、ライダーとして乗って知る事が、バイク屋として大切な事だと考えている、とのこと。
車両販売に重点を置いた在り方も結構だが、乗り続けることにより 「こんなもんだから」 と妥協することなく 「心地よく楽しめる車両に仕上げることが出来てこそバイク屋だ」 と言われるとおり、
それはスクランブラーなど、モダンクラシックシリーズNWJC 2014仕様に、はっきりと顕れています。
それは、同じ2014仕様のスクランブラーに乗るバイク屋として、大切な事だと共感しています。
「同じ乗り味を確認」
始動してすぐ安定したアイドリングを開始し、少しスロットルをあおって空ぶかししても、安定したアイドリングに復帰します。
1速に入れてスタートします。
スロットルを開けない、アイドリングスタートが可能なほど、低中速のトルクに溢れていて、それは走行中どんな状況においても感じられる、このトリプルエンジンの美点であることに変わりありません。
平坦路で6速アイドリングでもエンジンが止まることなく走行し、丁寧にスロットルを開ければ、ギクシャクせずスムーズに加速していきます。
ここまでは、当時の乗り味となんら変わらないことが確認できました。
「エンストする操作を再現してチェックしてみました」
そこで、インターネットで調べている際に得た、ユーザーのエンストする状況を少々大袈裟に再現してみました。
・走行中、クラッチを切ってスロトッルを全閉→どの速度でもアイドリングに戻ります。
・信号待ちで6速からシフトダウンし減速、クラッチを握った状態で停止→アイドリングに戻ります。
・1速からシフトアップしていく際にクラッチを長めに切って、一旦エンジンの回転を落とす→何速にシフトアップ中でもアイドリングに戻ります。
ユーザーが体験したエンストを再現しようと、何度も試みましたが、エンジンは全く止まりません。
もちろんアイドリングの回転が不安定になったり、エンストの兆候すら感じません。
それと、最後まで「タイガー800は低速トルクが無い」なんてどうすれば感じることができるのか、僕にはわかりませんでした。
2時間、60kmの試乗で、僕が過去にお伝えした試乗記に間違いが無い事が確認できました。
普通の走行に戻れば、アイドリングからでも丁寧にアクセルを開ければ6速からでも加速するトリプルエンジンは、低回転からでもタップリあるトルクと、素晴らしいレシオのクロスミッションと、相まって楽しい!の一言です。
ノンビリを決め込んで、6速で右手の開閉だけで走るもよし、ミッションレシオの良さを活かして活発に走らせるもよしの、本当の意味での「オールマイティー」がタイガー800なのです。
そしてNWJCタイガー800は、距離も伸びていて、スロットル開閉時のフィーリングや、ミッションの入りも滑らかさが増していて、更に心地よく、ああ、やっぱりタイガー800は良いバイクやなぁ〜と再確認する事にいたりました。
「なぜここまで違うのでしょうか」
やはり、不具合を感じるユーザーの皆さんと、僕のインプレッションの違いは、タイガー800という車両の特性ではなく、メンテナンスの差であると思います。
同じ車両でも、そこにNWJCの拘りのメンテナンスで、コンディションを整えられているか否かで、真逆の乗り味を体験する事になるのです。
「バイク屋RBRとして何ができるか」
僕は乗ることが大好きなバイク屋です。
NWJCさんとは長年のお付き合いで、そこで拘りのメンテナンスで仕上げられたバイクの楽しさを知りました。
また、そのメンテナンスの緻密さ繊細さは「ここまでやるのか・・」と思うほどのバイク屋NWJCとしての拘りを知りました。
高田社長の言う「心地よく走り続ける」というテーマは、ライダーとしてバイクを楽しみ、そこから得たことに、徹底的に拘ったメンテナンスを行うことで実現するものなのです。
僕もNWJCさんの仲間の一人として、当店に訪れるバイク乗りに、同じような楽しさを提供したいと思っています。
このサイトを読まれている方はご存知のように、トライアンフでエンジンコンディションを整える作業は、全てNWJCさんに持込んで行っています。
これは同じ楽しさを知ってもらうためにほかなりません。
僕も大好きなタイガー800で、エンジン不調を抱えたユーザーの皆さんが、こんなものなのか・・・と妥協されているのを知って、気の毒でなりません。
幸い、僕はNWJCさんのコンディションの整った素晴らしいタイガー800を知っています。
ここですぐに作業、と言うわけには行きませんが、少なくとも皆さんの相談にはのれると思っています。
不調を「こんなものだから」と諦めずに、一緒に解決して価値あるバイクライフを共に楽しみましょう。お気軽に愛車タイガー800と共にお越し下さい。
お待ちしています。
☆NWJCメカニックの明さんのコラムでもタイガー800のエンジンコンディションについて紹介されています。是非ご覧下さい!
↓ここをクリック
トライアンフ タイガー800のエンジンコンディションについて
次回に続きます
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