▲戻る

2024 01/ 29【 カブ110NWJCコンプリートに思うこと 】

昨年暮れのキャンプツーリング、新年初のキャンプツーリングとカブ110NWJCコンプリートを楽しんでいるの
ですが、少しお伝えしたいと思うこともあって続編としてお話しします。
[ 多くあるカブに関するご相談 ]

カブに関する問い合わせは多くあって、その内容はいろいろなのですが、
僕のカブの記事と言えば大半がキャンプツーリングになっているので、キャンプにしか乗っていないと思われている
ことが多々あり、キャンプ用のカブでは?と思われがちのようです。
しかし僕の使い方の実際は、日々の通勤快速であり仕事での諸手続きやパーツの引き取りなど、どちらかというと普
段使いのほうが圧倒的に多く、このような使い方でもトップケースには何でも入れることができて、取り回しも楽々
で使い勝手の良さが最高のカブ110NWJCコンプリートなのです。

[ カブ110NWJCコンプリートType2の街乗りについて ]

8年経過している車両ですから一般的にはもう旧いから、となるようですが旧さを感じさせずに絶好調そのものです。
メンテナンスは勿論の事、バージョンアップもNWJCの高田さんから情報が入り次第随時行っていますので、乗り
続けることでその変化を体感してその良さを実感しています。
カブでもレッグシールドのないクロスカブやCT125が流行りのようでしたが、レッグシールドとNWJCオリジ
ナルのスクリーンのプロテクション効果の高さは、雨でぬれた路面でも足が濡れにくく、冬の時期は体を冷えから守
ってくれますし、日差しがあれば走行中ちょっと暖かさを感じられたりと、カブらしさはレッグシールドがポイント
であると思っているのは僕だけでしょうか。

積載に関しては、交通量の多い町中で重量物の荷物でも14インチによる低重心は何も気にすることもなく運んで走
れて、市街地から長距離まですべてお任せの適切なファイナルレシオと相まって、安全に楽しくライディングするこ
とができるカブ110NWJCコンプリートは、優れた乗り物であると同時に良き相棒としても大いに納得ですね。
14インチによる重心の低い安定した走りと足つきの良さは、だれでも構えることもなく、滑りやすい路面で万一滑
っても足がすぐ着く安心感は頼もしく嬉しいです。
同じくType2に乗るTHさん、GOさん、Nさんは、毎日の通勤や買い物に出かけたり、農作物を運んだり、キ
ャンプツーリングを楽しんだりと、皆さんフルにカブライフを楽しんでおられます。
当然のことですが、定期的なメンテナンスとバージョンアップは全く同じ仕様で絶好調を維持しています。

CT125やクロスカブなど他のカブに実際に乗ってみた感想をお話ししますと、レッグシールドとスクリーンが無
いと、こんなに疲れるものかとその違いは驚くばかりです。
やや大柄なポジションは足つきの悪さがあって違和感があり、CT125はセロー250にも近い重量があるため意
外にキビキビとは走りにくい印象でした。好みもあるかと思いますが、スタイル重視でご近所のみの使用でなら良い
のかと思いました。
ちなみにNWJCオリジナルスクリーンについてお話ししますと、他のスクリーンですと年数が経つと、前が見難く
なるほど白ボケてしまうのですが、8年経った今でも抜群の透明度でお手入れも簡単、と、優れたプロテクション効
果に加えてこんなことまで考えられている逸品ですが、すべてのNWJCオリジナルパーツは過去から蓄積された実体験
で培ったノウハウがフィードバックされています。

[ カブ110NWJCコンプリートをバイク屋から見ると ]

先ほどNWJCさんのオリジナルパーツについて触れましたが、RBRにもたびたびNWJCオリジナルパーツの問
い合わせがありますが、
「カブ110PRをベース車としてNWJCの高田さんが企画した『NWJCコンプリート』としてトータルバラン
スを整えた車両ですからパーツだけの話ではありませんよ」、といつもお話ししています。
巷ではCT125を筆頭にカブカスタムが流行りですので、一般的にパーツを付ければ旅仕様になったり、オフ寄り
の仕様にできたり、と考えがちです。

僕も昔SRのカスタム屋であったころは、全く同じように考えていました。カフェレーサー系やストリートファイタ
ー系など、カスタムパーツさえあればお客さんの好みの形にはなるので、それで僕の仕事は終了でした。
そこから後の、乗り出してからのことはお客さん次第で全く無関心でした。
また、SRは柔らかいサスペンションに柔らかいフレームですから、パーツを外したり軽いものに変えるカフェレー
サー系ならできますが、キャリアを付けた旅仕様に荷物を満載して、快適に走ろうなんて絶対に無理でありえない話
だとも思っていました。
しかし、昨年SR500TMをキャンプツーリングで走らせるとその走りの楽しさに驚きました。ありえないと思っ
ていたことが現実になっていることに、バイクというのは経験豊富なバイク屋が実体験から得たノウハウでバイクを
仕上げないと、楽しめるバイクには決してならないと改めて思ったのです。
メーカーのツルシの状態ではどうにもならないのですね。
荷物を満載してワインディングを嬉々として走るSR500TMは、カブ110NWJCコンプリート、CB250R
−TM、トライアンフ・空冷モダンクラシックNWJC2014仕様スクランブラーたちと同じコンセプトで仕上げ
られているのを実感しています。
また、時々お借りしたことのあるNWJCさんのツーリングマスターシリーズも全く同じです。

バイクを売った、パーツを付けた、消耗品を替えた、というのがバイク屋の仕事だと思っていましたが、カブ110
NWJCコンプリートをはじめ、NWJCツーリングマスターシリーズに出会ったことによるその楽しさは、そうで
はないことを気づかせてくれたように思うのです。
NWJCの高田さんがバイク屋としてコンプリートを販売されているのは、乗り始めてからメンテナンスやバージョ
ンアップを続け、いつまでも色あせることのないバイクと共にバイクライフを楽しむためだと思います。
パーツだけではないのはお分かりいただけると思います。
僕はお陰様で日々本当に楽しいバイクライフを送っています。

[ 新しければすべて良いわけではない ]

たびたび、カブ110NWJCコンプリートを8年楽しんできたことをお話ししてますが、僕自身の感覚では瞬く間
に8年も経ったという気持ちですが、それはいつも新鮮で愛着があって、まだまだこれからも楽しみたいと思ってい
ることなのです。
今は、トライアンフ空冷モダンクラシックNWJC2014仕様スクランブラーは13年、カブ110NWJCコン
プリートType2は8年、CB250R−TMは4年になりますが、本来の良さを発揮させるメンテナンスによる
グッドコンディションを実感すると乗り続けることで楽しさが増すばかり。
若いころの先入観では、メーカーのツルシ状態にボルトオンパーツを組んでも2年も乗ればもう飽き飽き、3万キロ
なんてとんでもない、と思ってましたし、バイク屋でも、乗り始めてからコンディションを整えて乗り続けることよ
りも、もう乗り換えたら?とすでに鉄クズ扱いでした。
なにより、アナログでライディングしている実感にあふれたバイクを、何年もこんなに楽しめることが一番の幸せで
すよね。それらを永く大切にすることは今の世の中の流れである、サスティナブルでもあると思います。
バイク屋RBRは、そのバイクの持つ良さや意外さを最大限に発揮させて、違和感や問題を払拭してグッドコンディ
ションでいつまでも楽しみたいと思っている皆さんの手助けができればと思っています。
何かご相談事がありましたらお気軽にご連絡ください。


▲戻る △ページの先頭へ