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2021 08 10【 カブ110NWJCコンプリートの良さを再確認 】


 くやしいお話し 



あら、またどっか行ってるやん。

NWJCの高田さんは、あるプロジェクトに参加してるからセロー250をNWJC独自の旅仕様

に仕立てて、試行錯誤しながら操作性や使い勝手をチェックするためいろいろ乗ってしょっちゅう

あちこち出かけてるやん。


CB250TMでセロー250TMと一緒に走らせて比較する予定もあるのですが・・・・、コロ

ナ禍のため延期となり、ずっと身動きが取れないところからみると羨ましくて悔しくて(笑)。


あんまり悔しいので、愛車カブ110NWJCコンプリートType2で出かけることにしました。

(悔しいついでに文中に画像をたくさん入れてますのでご覧ください)



お気に入りのルートでお気に入りの場所へ。


台風一過の後も猛暑ですが、早朝の林の中は、あーー、やっぱり気持ち良い。




絶好調のカブ110NWJCコンプリートに乗って、久々に来たお気に入りの場所でラーメンとお

にぎりは最高です。



お昼と同様にカブ110NWJCコンプリートも味わうと改めてその良さが見えてきます。






 カブ110NWJCコンプリートの積載力とトータルバランスは最高 



今回はバイク旅ではないので軽装、とはいっても

・レインウェア・工具一式・パンク修理キット・電動エアコンプレッサー・スペアチューブ

・クッカーセット・テーブルとイス・予備燃料・水タンク・救急セットetc

以上を持っていきますので、キャンプの際のテント、タープ、シュラフを除く全部といった感じで

す。

どこへ行くのもこのお出かけセットは欠かせません。



カブ110NWJCコンプリート専用のNWJCオリジナルアルミボックスは、軽量でとても強度

が高く

いつもの「お出かけセット」を入れていても走りに全く影響しないのですし、着脱は工具も必要と

せず簡単でテーブルとしても使える優れもの。


ちなみに流行りのホームセンターのプラケースでは固定方法によっては剛性感が無く、ぐにゃぐに

ゃして、走っていても何かボックスがぐらぐらと動いている違和感がずっとつきまといます。

転等時には破損する危険性もありツーリング中バランスを崩し転倒してプラケースが破損した悲惨

な光景を目にしたことがあるので、やめましょうね。論外で、これは危険な部類に入ります。


カブ110NWJCコンプリート専用のNWJCオリジナルアルミボックスは、雪道で転倒した事

がありますが、アルミケースはホームセンターのプラケースのように破損する事も無く、荷物を満

載しても剛性があり変形することが無く、クラッシュバー並みの効果を実感した事があります。


NWJCオリジナルアルミボックスは実体験に基づき、取り付け位置、取り付け方法、使い勝手も

含み、荷物を満載した状態での操安性も最高でジックリ吟味され熟成した逸品です。


さて、スタートして走りながらエンジンの油温が上がり、サスペンション、チェーンなどの暖気運

転も終わると、足回りや駆動系などが徐々にスムーズさを増して、「ああ、そうそう、これこれ、

この感じ!」とバイク屋のライダーは毎回思うのです。


 カブならではのレッグシールドは最高 




カブらしいスタイリングのレッグシールドはプロテクション効果も高く、NWJCオリジナルスク

リーンとの組み合わせは風だけでなくこの時期の虫や飛び石にも有効でヘルメットのシールドはキ

レイなまま、急な雨でも雨具を着られる場所まで体もあまり濡れず移動できるのです。


冬も最高。直接体に冷風が当たらず、走行中、体温の温かさを感じられるし、つま先が冷えて痛く

なることもありません。これにナックルガードやグリップヒーターを組み合わせると指先も暖かで、

もう無敵(笑)。


もちろんこれだけではなくて、レッグシールドはエンジンの熱をライダーに直接伝えることがない

のでとても快適、熱さ対策にも絶大な効果を発揮しています。




 フル積載でも走りが最高に楽しめるカブ110NWJCコンプリート 



カブ110NWJCコンプリートのベース車両に配送業務用のPROが選ばれたのは目から鱗なん

ですが、耐荷重性の良さを活かしてそれにツアラーの要素を付加して、トータルバランスを高めて

バイク旅を楽しめる車両に仕上げられているのはバイク屋として乗るたびに感動します。



エンジンはおなじみ、NWJC高田さん拘りのメンテナンスにより低回転で力強く、高回転までス

ムーズに回るのは、メーカー出荷状態を知る者にとってはその違いは驚きで、このグッドコンディ

ションがあってこそ初めてNWJCさん独自のファイナルレシオになるのもよくわかります。各ギ

アの守備範囲が大きく広がっていますから、乗り手は乗っていて本当に使い勝手の良さを実感です。


タイカブのウエーブ125やドリーム125などの17インチを色々と試行錯誤した後に14イン

チの特性を活かしたこの仕様は、長年の経験で培った独自のノウハウがあってのことだと実感しま

す。



17インチのクロスカブを満載状態で乗らせてもらった事があるのですが、乗り比べて初めて知っ

たその違いは雲泥の差で、さらNWJC高田さんのサスペンションセッティングで、荷重がどんな

にかかってもしなやかに動くサスペンションになり、14インチの高剛性と低重心があいまってワ

インディングが抜群に楽しいハンドリング。


ブレーキングもフロントブレーキを握ると、細かいギャップを吸収しながらそのまま安定した姿勢

を保ち、まるでストロークが増えたかのような動きの良さ。

よほど大きなギャップでない限り、跳ねることがないのでここでもメーカー出荷時とは大きな差を

感じます。


大型ツアラー顔負けの凄い積載力ですが、アルミボックスやサイドラックにバッグを付けた際の位

置が絶妙であることは乗るとすぐにわかります。


後ろ過ぎず、ライディングの妨げにならないよう前過ぎず、マス集中化が図られていて、場合によ

っては人一人分になる重量でも荷物を気にせず走りを楽しめるのは、多くのバイクに乗ってきまし

たが、カブ110NWJCコンプリートが初めてでした。



小柄で軽く取り回しも楽々、荷物をたっぷり積んで、スロットルワークとブレーキングで右へ左へ

ひらひらと、下りも楽しいなんて。「もうバイク旅はカブ110NWJCコンプリートしか考えら

れない」と、バイク屋RBRの僕と仲間たちの一致した意見です。


サイドパニアを装着したいという声もあり、高田さんに相談したところ「取り付けは出来るがお勧

めは出来ないとの事」バンク角の事もあるけれどライダーとの距離が近く、雪道での転倒で足が巻

き込まれたことや、追突されてハードケースのパニアで足を骨折した事例もあり、ソフトケースの

みに変更した経緯があることも初めて知りました。




 バイク旅の楽しさはバイクの排気量と大きさに比例しない 



以前、僕と仲間たちがカブ110NWJCコンプリートで日帰り片道300kmほどの距離を楽し

んだツーリングの話をしていると、その場に居合わせたビッグツアラーに乗る知人は

「えー!!カブで!?さぞ大変だったでしょう、へとへとに疲れたでしょう」と言います。

これはカブに乗ったことのない人たちの意見で、バイクに頻繁に乗る事も無くロングツーリングの

経験が少ない人であることがわかります。距離感はその人の経験で変わります。


面白い話ですが、BMW R1200RSからカブ110NWJCコンプリートに乗り換えたGさ

んは、BMWでは3年で7000km、カブ110NWJCコンプリートでは1年で22000k

m(笑)


ご自身でも驚かれていて、BMWの時はさあ行くぞと気合を入れてツーリングに出かけ、行く先々

の駐輪場所での取りまわしでも必死になり、やっとの思いで帰ってきたときはもうへとへとで「当

分バイクはいらんわ」(笑)


「ところがカブ110NWJCコンプリートに乗ったら、だんだん遠くまで出かけるようになって、

一日300kmぐらいは当たり前になり、ちょっと行ってくるわ、で、出かけて、カミさんにどこ

まで行ってきたん?と聞かれて、「島根」て言うとびっくりしてたわ。


そして、「自分ではこの乗り換えはちょっとした賭けやったけど、思った通り大正解やった。」

と言われていました。


一般道でのペースはビッグバイクとほとんど変わりませんし、何より軽くて取り回しが本当に楽。

経験のない方が「「登りがしんどいでしょう」と言われますが、排気量からして当たり前なんで

すが、シフトダウンのタイミングなどカブ110NWJCコンプリートと相談しつつ、がんばれ

!!と言って、カブならではの人車一体の楽しさがあるんですよね(笑)



一般的に「バイクは大きい方が小さいのより楽」というのは、移動することを目的として高速道

などを利用した場合は当てはまりますが、一般道では全く逆となる意外なこともあるのです。


バイク旅は、出発から帰宅まで全体を通して、楽、楽しいであったかを考えると、カブ110N

WJCコンプリートのように小さいけど素晴らしく良くできた旅バイクの方が、ずっと楽しめる

ことは、カブからビッグバイクまで経験豊富なベテランライダーの皆さんならお分かりいただけ

ると思います。


面白いことに、RBRでカブ110NWJCコンプリートを購入された皆さんは細かい商品説明

など不要でした。


よくよく話を聞いてみるとやはり皆さん若いころからずっとバイクを楽しんできたベテラン旅ラ

イダーの皆さんで、僕や仲間の楽しんでいるのを見たり聞いたりすれば、十分よくわかるとのこ

となのです。



 その他のカブシリーズで思うこと 



17インチのカブは荷物もそんなに持たず、普通に街中の移動なら問題ないですが、実際に荷物

を大量に積んで走ると完全に足回りが負けて、直進性も悪く走りにくく旅バイクとして楽しむに

は何かと対策が必要ですが、スタンダードでは何ともならないところがあるのも事実なんです。


クロスカブも同じ症状が出る事がありますし、特にレッグシールドがないのはフェアリング効果

もなくオールシーズンを通しての旅には不向きで、前から思っているのですがクロスカブの存在

意味が今一よくわかりません。勿論楽しみ方は十人十色、人それぞれなんですがね。



C125はレッグシールドもありますから、普段使いには良いですね。NWJC高田さんがおっ

しゃっていましたが、やはり荷物を満載しての安定感や走りにおいてはカブ110NWJCコン

プリートのほうが格段に上でやはりバイク旅には最適、僕も全く同じ意見です。


CT125ハンターカブはシリーズ中もっともよく分らないバイクです。実際はかなり大柄で着

座位置も高くハンドル位置も高いし、ステップも横に大きくはみ出ているので乗った感じも大柄。

ハンドル幅も広めでやや遠く、ポジション自体かなり変です。動かし方がカブなだけで別のバイ

クと思った方がよく、レッグシールドが無いなど、もともとのカブの利便性はスタンダートと比

べても、兄弟車のC125と比べてもかなり落ちます。


また、旅バイクにも不向きで、まず横に大きく張り出してとってつけたようなアップマフラーは、

荷物を低い位置で左右に振り分けることができません。ですからキャリアの上に積み上げるしか

なくなってしまい、いつものキャンプ道具を積むと、もともと重心位置が高いうえにさらに重心

位置は上になり、ワインディングでは驚くほど不安定になることがあります。


サイドスタンドの位置も悪く、積載状態では足場が悪いと簡単に転倒します。何故か大型化され

ているリアキャリアを信用して積み上げると最悪な事態に陥りますので、要注意ですね。


タンデムステップも片側はマフラーの張り出しに合わせてとってつけたように延長されて不恰好

です。タンデム時の断熱効果が期待できないのか何層にも断熱の為のプロテクターか、CT11

0のような機能美はありません。


元祖CT110のアップマフラーにはシート下のタンク形状もよく、絞り込まれたアップマフラ

ーは転倒時でもリアキャリアがクラッシュバーの役目をするような取り付け位置で、実用重視か

ら生まれた機能美もその良さですね。CT110を知っている人はCT125を見て「これは違

う!」の一言です。


CT125ハンターカブはダウンサイジングブームならではのアドベンチャースタイルをミック

スしていわば「なんちゃってアドベンチャーの雰囲気」で作られたのがよくわかります。


クロスカブも当初そのイメージでしたが、CT125の登場で意味不明の立場ですし、CT11

0から良いところを何も受け継いでおらず残念です。


提灯記事による話題性のための雰囲気やイメージだけのモノづくりは、2輪全体に及んでいて、

これがあの僕が大好きだったホンダの造るバイクかと悲しくなります。




 またまた悲しい話 



いよいよホンダにまつわる話がいろんなところから出てきました。どうやら蓄積した技術、ノウ

ハウを持つ「人間」という財産を捨ててしまうようですね。


ホンダが早期退社を募れば予定以上の全体の5%の人が応募したようです。ホンダ技研でホンダ

自動車ではないという話はホンダのバイクや車に乗るユーザー不在の意思表示であり、利益を追

求する姿勢は早期退社にも反映されているようで話のつじつまが合っていますよね。


★記事にリンクできませんので、「ホンダ 早期退社」で検索してお読みください★


対照的にトヨタはその逆で雇用を守るために雇用延長を打ち出しています。また、トヨタは自社

だけでなく他メーカーも協力して100万人の雇用を守ろうとする姿勢や、ゼロカーボンを目指

すにしても、電気オンリーではなく水素も続けて開発し、そういった自動車が走る環境も他分野

の大手企業と手を結んで作っていこうとするのは素晴らしいこと思います。


本当はそんな話は大好きなホンダから聞きたかったな〜あと、また悲しくなるのです。


ホンダはユーザーのために何をするべきか、どこかで何かが大きく変わってしまったようです。

僕のようなホンダファンの気持ちは届くことはなさそうです。


日本人としてトヨタとトヨタに協力しているメーカーの車やバイクを買って応援したくなります。

ホンダが大好きなんですけどこれではどうしようもないです。


前回もお話ししましたが、外車の輸入元のブローカー的販売を模倣したのでもお分かりの通りで

す。こんな趣味性の高いオートバイを売るだけで本当に楽しむことよりも、疑似体験によるイメ

ージ先行の成果主義や台数至上主義で売るだけになってしまった場合、その娯楽の小道具に飽き

たユーザーがどんどん増えてオートバイ市場は益々衰退してどうなることでしょう。


HY戦争以来、ユーザー不在のままオートバイの楽しみを広げてユーザーを育てることを一切し

なかった業界、メーカーのたどる末路なんでしょうか。でもホンダはバイクや車以外のメーカー

となって株主様の為に頑張るのでしょうか。




 とにかく僕と一緒に楽しみましょう 



こんなことになっていて、相変わらずコロナ渦にあって出れない状況にありますが、迷惑をかけ

ないようにしてどんどん楽しみましょう。

僕のバイクライフはカブ110NWJCコンプリートのおかげで、出かけるたびに毎回良い時間

を過ごすことができています。



バイク屋としての体験から、いかに売るかよりも如何に楽しめるか、

売る為のセールストークは経験のない話の話では何も生まれませんし育ちません。

バイク屋としてバイクライフの楽しみを広げて育むお手伝いをずっと続けていきたいと思います。


バイク乗りとして、また仲間たちと遠くへ出かけられる日がくるのが待ち遠しいです。

ウチは極小のバイク屋ですが、売ることだけに拘るのではなく、

バイク乗りのバイク屋として僕が実体験したことをユーザー1人1人にフィードバックし、ユー

ザー皆が末永くバイクを楽しめることに拘っていくバイク屋でありたいと思っています。

次回に続きます。






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